Vol.19 リーダーになる
このnoteは、シェアド・リーダーシップのトレーニング・コース共同開発パートナーである有限会社システムアンドコントロール社(SM&C)の野村代表と、SNSにて、シェアド・リーダーシップに関して、普段着の会話をしている内容の続きです。
なお、最上雄太Ph.D.と野村さんのプロフィールは、6月に続き9月開催決定「変化を導くリーダー開発6Days」を参照ください。野村さんのメルマガはこちらから購読できます。
第19回目の往復書簡は、前回の内容(Vol.18 高い創造性が作用している)の続きです。以下の前回の野村さんの内容に対して、最上が返答します
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リーダーになる
ですです。ごく単純なことを行う、それを続ける。結局は、それだけなのかもしれないです。それは、極論すれば、スキルやHow toではなく、リーダーとしてのあり方、「リーダーになる」ことなのかなぁとしみじみ考えます。
自分のリーダーが、どういうリーダーになろうとしているのか、チームのメンバー(フォロワー)は、関心を持って、注意深く、見ています。それが、一過性、ファッション、自己満足なのか、本当に変わろうと努力して、苦労して、悩んでいるのか、です。
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「葛藤」はポジティブなシグナル
「リーダーになる」こととは、組織のモノローグとの「葛藤」を生みます。「リーダーになる」ためにやることと、組織が求めることは、イコールでない場合が多いからです。
むしろ、そんなことやって意味があるのか、自分(リーダー)にとって便益があるのか?フォロワーに何か影響を与えることができるのか?とモヤモヤしてしまうことでしょう。そういったモヤモヤは、「葛藤」が心に湧きあがったものであると考えられます。
「リーダーになる」ことを本気で、真剣に考えるならば、この「葛藤」は、極めてポジティブなシグナルです。この「葛藤」のシグナルを見逃してはいけません。
じゃあ、この「葛藤」のシグナルを感じ取ったとき、リーダーは「リーダーになる」ために何をすればよいのか。
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その(私の)感覚を言葉にすれば良いのです。うまくいかない感覚を、フォロワーに素直に語るのです。
「リーダーが弱音を語ってどうする?」「それってリーダーらしくない」「リーダーはそういうことをすべきでない」と思われるかもしれません。それはもっともな考えです。
しかし、個人としての感覚を抑圧してしまったらどうなるでしょうか。フォロワーが、あなたを見て、あなたのリーダーが個人としての感覚を抑圧している姿をみた時、フォロワーは「ああ、この組織では個人の感覚はいらないんだな」と感じるのではないでしょうか?
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このようなフォロワーの感覚は、マイナス方向の共鳴を生みます。つまり、モノローグを増長してしまうのです。いま話していることは、博士論文の研究を通じて分かったことです。しかし、私の経験的にも、それは確実にあると断言できます。
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未熟さの共鳴
そして、博士論文の研究を通じて分かったことは・・組織のモノローグとの「葛藤」と対峙することで、受け取った、痛みを伴うようなうまくいかない感覚を、フォロワーに素直に語り、それでもなんとか前に進もうとする姿(行動)を見せることで、その言葉とあなたの姿(行動)を見たフォロワーが、「ああ、リーダーであるあなたが葛藤を受けいれつつ、それでも前に進むならば、私も」というプラス方向の共鳴を生むことがわかったのです。この共鳴を「未熟さの共鳴」と呼んでいます。
いまお話ししたことは、全て、フォロワーの立場・視点から見て理解しようとすると、納得しやすいのではないかと思います。リーダーが、形式的な、役割としての、あるべき理想的なリーダーとしての立場・視点から考えると、このことは理解できません。
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ちょっと書きすぎちゃったでしょうか(笑)
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でも、そういうリーダーをつくることが、我々のやりたいことですね。
この後、野村さんが返信します。次回をお楽しみに!
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