イタリア・ミラノ:美センスを磨くガイド<デザインミュージアム編>
ご存じの方も多いかと思うが、ミラノでは毎年4月(もっと昔は9月)に世界最大のデザインウィークが行われる。Salone del Mobileでは世界各国の家具、ライティング、バスルーム、キッチンブランドが1年で最大のビジネスチャンスのためにこの1週間にかけて展示を行う。生産地の多いイタリアは毎年、展示ブランドの数では他の国を圧倒している。
このミラノの街にはマエストロ(達人)と言われるデザイナーが昔から数多くいる。デザイナー、建築家、グラフィックデザイナー、画家、詩人など数多くのクリエイティブ分野のコミュニティーは昔から世界トップレベルであった。
そのまちにあるデザイン関係の美術館、デザイナーの(元)スタジオ、デザインショップ、ショールームなどを以下に紹介していきます。
Triennale di Milano
Triennaleは昔、3年に1度ミラノでデザインの万博が行われていた。2020年館長がミラノの建築家Stefano Boeriになり、一気にデザイン大国の誇りと共に活気を取り戻したように思える。VI(ビジュアル・アイデンティティ)もNormにより改善。展示内容もデザインも多いが、Fondation Cartierなどの財団とも頻繁にコラボをして近代アートの展示も見られるようになった。おすすめは最近オープンしたアーカイブのスペース(Luca Cipelletti建築)でとても綺麗にディスプレイされている。
ここから先は
2,045字
/
10画像
¥ 980
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?