暮らしと癒やしの、音と雑感。
最近の高千穂マアルヤ!
さて、高千穂にきて2度目の梅雨になった。
田畑の開墾も竹林の整備も、無駄に高いだけの意識に対して、暮らしは中々追い付いて来てはくれない。
たまにはこうして催しや施工を振り返ったり、少し未来の話をしたいと思うけれど、結局歌詞作り以外で筆をとるのは年に一度くらいのものだ。
ゆうに100人以上の人々が我が家を訪れたのだから、様々な感情を"お持ち帰り"しているのかもしれない。
僕自身はそれに対して、何を想うでもなく、何かできるでもない。
そんな唯の筆無精にも、きっと書き記しておきたいことが一つや二つ、いやもっとあるのかもしれない。(同時に本当は何も、無いのかもしれない。)
2021年度、やったこと。
特段、誰に褒めてもらうわけでもなく、日々暮らしと催しの繰り返しをしている。
歌の先生たちのPikale☆から"愛と光"にはじまり。
HOZU君の持ち込み企画はDjamerに"Ao Young"&"小久保淳平"。そして、まさかのSatorawberry-cough。
NoiZenBandも最光だったし、Ukeyことヤマダユウキや、”アラスカ.ミツ”。
Mar∴youや左京くん。
年を超えてからは"阿部浩二"とのツアーの実現や、"あいむらさき"との出逢いも。
本当にありがたいことに、7/10にもBamboo Tambourine Japan Tour2022 が我が家にて催されるらしい。
お料理の出店は高千穂Mother Forestのまゆみさんから、熊本の月亭に繋がり。
呼子のつるみやの夏愛ちゃんから、美郷町のTali Kasihまで。本当に食べたい味が、聴きたい音が、今夜。暮らしている家に来る。そんな奇跡の連続だった。
田畑は蕎麦と小麦(バインダー平干しから乾燥中だけど大丈夫かな?)も上々のでき。お米は学びが多すぎて全然できてないけど一番ワクワクと心を精進させてくれるし、野菜なんてそこらのオバチャンの家庭菜園にも見劣るかもしれないけど。日々、真剣に向き合う事に、やっと意味を見出すことができ始めた。
そんな日々が、愛おしく、悔しく。
情けなく、輝きに満ちている。
32歳のたった一人のおじさんが自然のリズムと、社会の潮流と。
最小単位のコミュニティである、"家族"と向き合って。
また1500坪との戯れと、築200年の古民家との葛藤が。
この暮らしに、惜しげも無く詰まっていると思うと、ふとした何気ない瞬間に、普遍的な感情として押し寄せてくる。
2022を、半分ずつ終えて。
そういえば2021秋には、"0と花"というミニアルバム、いわゆるE.P.をリリースした。
このジャケットのアートワークを担当してくれたのが、今シェアメイトとして我が家に住んでいるNaito Madokaだ。
ジャケットを依頼をした時は、一緒にシェアハウスに住む事になるとは夢にも思わなかったし、世界はとても広いようで深く、狭いようでものすごく緩やかだと感じた。
シェアハウスというと、3年ほど前に竹田でシェアハウスをしていた時も今回も、いわゆる"精神障害"という、心(脳)の病気と向き合う機会があった。
結論、その2度とも。僕は"何"をすることも、できなかった。
その結果、紆余曲折して。
僕は"快医学"という、東洋医学の寄せ集め(良いトコ取り)の、"癒やし"に出逢った。
癒やしの暮らし、への道程。
料理、音楽。素人大工に、エセ百姓。
何をやっても満足できずに、未だに日々をもがき続けているような。
既に諦めにも似た、大層な夢を描き続けて、目の前の手仕事に無我夢中になることで、飽きる事なく追い続ける。
そんな暮らしの中に、目の前にある"人体"について、とても大切に。
丁重に丁寧に、観察しながら優しくする。
食べ物や、ライフスタイル。子どもたちや、大人達の、一挙手一投足に、意識が向き始めた。
快医学は、"僕なりに"考えるところ。
1.視診/触診/動診からLET(識る)→
2.操体法〜頭蓋仙骨療法(整える)→
3.食事や生活指導(続ける)
の3つのプロセスを心地よく、無理なく網羅している技術であり学問だ。
より"快く"、"氣持ち"よく。生きるための羅針盤となっている。だからこそ、日常の中に馴染みやすく、僕自身は農作業や野良仕事、もちろん歌うための体作りやツアー中のオーバーワーク対策にも活用している。
これまでは、随分"未来"の理想的な暮らしやコミュニティに向けて、がむしゃらに努力していた自分が。
"今すぐに目の前の人を癒せる"という事実に、最初はとても戸惑った。
しかしながら、これがきっと僕が目指していた"大人"なのかもしれないし、僕が少しだけでも役に立てるのは、いつだって"僕を求めている人だけ"なのだという事も学んだ。
そんなこんなで、身体と自然。心と音。言葉と歴史。情念と哲学。
そんなもの達と、戯れて、蔑まれて、見下しては寵愛を注ぎながら。
なんとか、生きてます。
引き続き。
どうぞ、ご一緒に。