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ラベリング効果がもたらす自己暗示のチカラ

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ラベリング効果とは、先入観や固定観念で物事を見てしまう心理のことを言う。

人や物事にラベルを貼るというのは案外簡単で即効性が高いものだ。
わかりやすく言えば、受験勉強で自分の部屋に「志望校合格」と貼ってるやつを想像するといい。
この効果は文字のチカラによって引き起こされる。
文字のチカラがない状態で想像しても効果は低いのだ。

では、文字のチカラが[絶大]だとわかる例を紹介しよう。

靴に泥がついたまま家に帰り、「う○こ」というラベルを靴に貼ってみたらどうなるだろうか。


見た人はその泥を「う○こ」と認識するだろう。
そう、これこそラベリング効果だ。

気を取り直して、もっとわかりやすいラベリング効果を今度はキャベツで例えよう。

最近ではキャベツが高騰して一個500円で売られている。客としては買いづらい金額である。
もしあなたがお店の人だったら、利益を出すためにどんなラベリングをして500円で売るだろうか。

私ならこのように書く。


698円 ➡︎   500円

客側がキャベツの相場がわかっていたとしても、「安くなっているなら」と、お得感に惹かれて買う人はいるだろう。お店側も苦しいけど頑張っているんだなと客側が認識すれば、さらに買う人が増える。

このように、文字のチカラのラベリング効果はかなり高い。事実とは異なることを事実として錯覚させることがラベリング効果の最大化ともいえる。 
しかし、事実とかけ離れて実行すると逆効果にもなってしまう。何故なら、無口な人に向かって「あなたはおしゃべりでおもしろいですね」は的外れになる。
事実からかけ離れたラベルは信頼が損なわれていくため、使い方には注意しなくてはならない。

このラベリングは至る所で活用できる。

一般的には、よくビジネスで使われており、私自身よく実践している。
上司が部下を育成する場面で、部下に苦手としている分野でチカラをつけてもらいたいときは、以下のようなラベルを貼ってもいい。

「あなたにはその素質がある」
「やり遂げるチカラが素晴らしい」
「君の仕事に対する姿勢は見事だ」

このようなラベリングは相手をその気にさせる。
目標を立てる相手に対してラベリングをするのはとても効果が高いのだ。

他には子育てにも役立つ。
私の息子たちもラベリングをしている。

「粘り強さがあるね!」
「大丈夫大丈夫、まだやれる」
「字がきれいだ。特にこの漢字のハネがステキだ!」

子供の苦手意識をラベリングで緩和しつつ、自信を与えることができる。
もちろん子育ては、この方法で簡単に済む話ではないがひとつの動機づけとして活用するのがいいだろう。

このように、ラベリングは自己の暗示を高めてくれる。使い方にはそれぞれ工夫が必要になるが、効果が現れたときは素直に嬉しいものだ。
人はモノや人に対して固定された概念や思い込みを持っている。自信がなくなったときや、誰かに自信を持たせたいときに、このラベリングが役に立つはずだ。


今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今後も私のフィルターを通した発信を続けてまいります。

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