和の歩法
先日、大島ケンスケさんの「和の歩法」という個人レッスンを受けてきました。
以前「つながるからだ、つながるこころ」という体験型のワークショップを何回か受講したことがあるのですが、今回は、より個人に特化したマンツーマンの個人レッスンになります。
私自身、ケンスケさんのコミュニティに参加させていただいており、昨年4月に受けた『Vision』という霊性の向上を目的にした3ヶ月のオンラインセミナー、その後5月の「つながる~」のワークショップ、7月の「瞑想の会」以来、久しぶりの受講になるので、若干の緊張感がありました。
最近、日常に追われてるという言い訳を作り、日々の瞑想や自己観察ができていないという後ろめたさ・・・。宿題をちゃんとやっていない生徒の気分になっていました。
レッスンが始まり、まず身体の脱力具合をチェックされました。
腕の脱力の仕方などは下記の記事に詳しく載せてあるので割愛します。
以前チェックしていただいた時と比べて、腕の脱力はだいぶマシになっていると言われ、少し安堵しました。「つながる~」を初めて受けたときは、脱力って何?というぐらい自分で勝手に腕を動かしていた。自覚がないのがかえって重症ですね。
これまでの人生で、身体に力が入っていることがデフォルトだった私にとって、腕の脱力が出来るようになっているのって凄いことだ、素直に嬉しい。しかし、人に腕を持ってもらって、離される、というのは力が抜けるようになったのですが、自分で両腕を胸の高さまで上げ、そのあとパッと重力に従って下ろすという動作では、なかなか思い通りにならない。ひとつクリアしたら、またひとつ課題が出てきますね。
今回は、腕の脱力の次に内臓の脱力の仕方。私の場合、内臓にすごく力が入っているので、緩める方法をいくつか教わりました。
私の姿勢や、からだの状態に合わせた脱力の仕方。呼吸をうまく組み合わせて行います。呼吸とひとことで言っても、充分に深い呼吸が出来ているのか、これもチェックされます。
横隔膜を充分に拡げて吸い、吐くときも横隔膜を極限まで縮ませて吐く。呼吸が浅い人は、横隔膜があまり動いていないとのことで、お腹まで空気が入っていかない感じ。呼吸が浅い場合の弊害や、からだへの血液や気の巡りの話など、専門的なお話も学ぶことができます。
その後、股関節を緩める方法も教わります。
背筋を伸ばし、股関節を起点にして、座る、立ち上がる、のお話をされているときに、昔の日本人の女性は、襖を開けるときも、一旦ひざまついて開け、閉めるときも同様の動作をして、腰を曲げて襖を開けたりしない。
着物を着ると帯を締めるので、自ずと骨盤が立った状態になり、歩くときも、草履なので踵から着地する足の運びにはならないので、足裏全体を運ぶ
ことになり、正しいからだの使い方を徹底的にからだに覚え込ませる。
ひとつひとつの動作、所作に型がある。昔の日本人が何故強かったのか、
原因の一端を垣間見た思いで、静かな感動を覚えました。
丹田の場所を意識する(感じる)ワーク。
その後、からだのクセを取るためのワーク、丹田を意識し摺り足で歩くというのをやりました。個人的には、これがいちばん難しかったです。
足の裏は床に付けた状態で、ゆっくり足を運ぶ。ともすれば踵が浮きそうになったり、爪先が浮いたり、股関節の位置を確認しながら、ゆっくり進む。このゆっくり、が私自身とても苦手なことなんだ、ということが分かってよかったです。
常に何かに追われてるような気がして、焦ることが多いので、「ゆっくり動く」が自分のテーマだと思いました。
レッスンの最後に屋外に出て、普段の歩き方をチェックされます。
以前「つながるからだ~」を受けたときに、足の運ぶ方や、上半身と下半身の連動の動き、丹田を意識する歩き方、練習三つを、日々仕事の休憩時間に行っていたことがよかったのか、現在の歩き方について褒めてくださり、とても嬉しかったです。何事も継続が大事なんだな、と実感しました。
しかし、まだまだ完璧に歩けているわけではなく、レッスン開始前に伝えていた私自身のからだの悩み、左の内くるぶしの辺りが痛くなることについての原因を教えていただきました。
内容は割愛しますが、痛みがある部分に原因があるわけではなく、普段の私の歩き方(からだのクセ)によって生じているということ。
自分ではなかなか気がつかないことなので、教えていただけて良かったです。便秘の原因のことも教えていただき、ここ数ヶ月の不調の解決の糸口を見つけた気がしました。
からだを大きく動かしたり、激しい運動をしたわけではないのに、自宅に戻ってから、だんだんと疲れが出てきたので、早めに就寝しました。とても心地よい疲れでした。
からだに意識を向ける、日々の生活の中で少しずつからだを労ってあげる。
とても大切なことを教わった一日でした。
また受けたいな。