”NFT”がゴッホの生前にあったら、悲劇は避けられた? 〜 NFTアート
世界最大級の家電見本市「CES」NFTセッション
毎年ラスベガスで開催される世界最大級の家電見本市「CES」。
2022年のホットなテーマとして「NFT」は取り上げられており、有識者による「NFTセッション」も。
そこで、ひとつ、面白い例え話があったんです。
「ゴッホの生前に”NFT”があったら、悲劇も避けられたんでは?」と。
アメリカ大手タレントエージェンシー会社の偉い人と、NFTプラットフォーム「Art Blocks Inc」創業者が、「NFTとはなんぞや?」という基礎的な話をした対談で、この例え話が出ています。
セッションの元記事はこちらです。(ちなみにパリス・ヒルトンも参加予定のセッションでしたが、ドタキャンだったようだ…)
ゴッホは売るタイミングを逃した?
ゴッホの絵が、生前に売れなかったのは…
「才能が見いだされなかった」のではなく、「売るタイミングを逃したから」が原因のようです。
画家にとって、作品の「初回取引」の値段は重要なもの。なぜなら、絵画は、初回取引(=1次流通)の売上しか画家の売上にならないからです。
※2次流通、3次流通で高い値段で売り買いされても、画家には一銭のお金も入ってこないのです…
でも、無名の状態で作品を販売しても、なかなか値段がつきにくい…。
そこで、ゴッホと弟のテオ(画商)は、どうしたか?
まずは、作品を書き溜め、展示会をして、人気をつくってから販売する、という選択をしたのです。ですが、ご存知の通り、そのまま陽の目を見ることなく、最後を迎えてしまったのです。
じゃあ、この時にNFTがあったらどうなるか?
ゴッホは、自分の絵が人気を博し、高く売れるタイミングが来るまで頑張ろう、ということで、貧しくとも作家活動を続けました。
もし、その時NFTがあれば、NFTプラットフォームを介して、販売を開始し、その後、作品の人気が出て2次流通、3次流通でも出回るようになれば、そこからも売上を得ることができたのです。
※1次流通に固執して、貧しい生活を強いられるってこともなかったかもしれない…
これができるのも、NFTを支えるブロックチェーンという技術が、透明性を担保してくれるから成り立つのです。
ゴッホの水彩画、史上最高の41億円。でも…
昨年11月、ゴッホの水彩画に史上最高の41億円という値がつきました。
でも、1次流通ではないので、ゴッホには1円も入ってきません。
多くの人の心を打ち、皆が価値を認める名作をつくった本人なのに…。
今の仕組みは、どうにもクリエイターファーストじゃない…。
でも、テクノロジーの進歩によって、是正できる道が見えてきたのです。(良い事!)
そういう意味でも、僕は、NFTにとても期待しているのです。(たのしみ!)
<追記>
NFTの記事は、こちらのnoteにもあります!
もし、気になりましたら、どうぞ!