鈴木雄高の「誰なんだお前は?」~自己紹介・地域活動編①~
先日、鈴木雄高の自己紹介の第一弾「仕事編」を公開しました。
今日は第二弾「地域活動編」を書こうと思います。
「鈴木雄高」という名前
ところで、自己紹介と言いながら、前回は名前「鈴木雄高」の読み方を伝えていませんでした。地域活動のことを語る前に、名前について説明しますね。
わりとよくある名字の「鈴木」
「鈴木」は「すずき」と読みます。鈴木という名字は日本で2番目に多く、全国に約1,769,000人いるそうです。全国では2番目に多い名字の鈴木ですが、千葉県では1位で、市川市には約7,600人いるとのこと(情報出所:名字由来net。2024年1月7日閲覧)。※1
「雄高」という名のもとに
さて、名前の「雄高」ですが、何と読むかわかりますか?次の7つのうち、正しいものはどれでしょうか。※2
ゆうこう
ひろし
たかお
たかおさん
おたかさん
ゆかた
ゆたか
すずきゆうこう?すずきひろし?すずきたかお?
それとも、すずきたかおさん?すずきおたかさん?
はたまた、すずきゆかた?すずきゆたか?※3
正解は、3番、「たかお」です!
と言いたいところですが、違います。「鈴木高雄」と書くのであれば「すずきたかお」と読む可能性が高いはずですが、私の名前は「高雄」ではなく「雄高」です。
正解は、7番、「ゆたか」です。
「雄高(ゆたか)」の由来は、鶴見俊輔氏が次の発言で言及している作家の名前です。
作家の名は「埴谷雄高」と書いて、「はにやゆたか」と読みます。私の父が埴谷雄高の著作を愛読しており、その名を私につけました。なお、埴谷雄高は筆名で、本名は「般若豊(はんにゃゆたか)」です。もし、般若氏が本名で文筆活動をしていたら、私の名前が「般若」になっていたかもしれません※4。
私の「地域活動」=「市川市での活動」
名前の読み方を説明するために831字も使ってしまいました。ここからは本題、私が今現在どんな「地域活動」に関わっているかを綴ります。
「地域活動」と書いていますが、私にとってのそれは、「市川市での活動」です。
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ここで追記します(2024年5月4日)。
5月19日(日)に東京流通センターで催される「文学フリマ東京38」で、私が、それまで全然携わったことのなかった地域活動、まちづくりの活動に足を踏み入れたプロセスを綴った「まちづくり実録ブック」とでも言うべき冊をはじめとする3種類のブック的なものを販売することになりました。
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浦安市と船橋市の間に
市川市は、千葉県の北西部に位置する自治体で、千葉県の中で最も東京都に近い自治体のひとつです。東京ディズニーランドが有名な浦安市と、ふなっしーや市立船橋高校で知られる船橋市に挟まれたベッドタウンです※5。が、ベッドタウンというのは市川市の一面に過ぎません。市川市がいかに素敵な地域であるかを私に語らせたら、3時間、いや、6時間は下りません。市川市の魅力について語るのは、また別の機会にします。
市川市に住んだ期間が人生の95%
私は、今日(2024年1月7日)で、47歳になって15日目なのですが、これまでの人生、47年間のうち、44年と半年は、市川市に住んでいます。人生の95%に相当します。残りの5%、2年半は、東京都墨田区に住んだ期間です。このことは、しかし、市川市で過ごした時間が人生の95%であることを意味してはいません。市川市に住みながらも、船橋市のハイスクールや、野田市のユニバーシティに通いましたし、その後も東京都内のオフィスで長らく働きました。市川市は「寝に帰る場所」、まさに、ベッドタウンだったと言えなくもありません。後で述べるように、ある時期までは、ベッドタウン度(BT度)※6が極めて高かったのですが、過去から現在に近づくにつれ、BT度は低下していきました。
ちなみに、私はこれまでの人生でベッドのある家に住んだことがありません。BT度などという略語まで持ち出していながら、その実態は、「ふとんタウン」であり、「FT度」なのです。が、本稿ではベッドタウンおよびBT度という語を用いることにします。
市川市で何をしてるの?してきたの?
この後、市川市でどんなことをしているのかを、ざっと紹介していきます。先に、参加している、あるいは、参加した活動名や団体名などを上げておきましょう。
いちかわTMO講座
フリースタイル市川
!ka !ch!kawa(イカ市川)
ノスタルジー&ルミエール
自転車天国研究会(てんてんけん)
市川まちガチャ
市川市作家協会
4と5には「市川市」や「市川」、「いちかわ」などの言葉が含まれませんが、これらも市川市における地域活動です。順に紹介しますね。
まちづくりを学んだ「いちかわTMO講座」
上述の通り、長年市川市に住んできましたが、地域に対する帰属意識や愛着は希薄でした。選挙には毎回足を運んでいましたが、議会に関心を向けていたわけではありません。地元の仲間と何か活動をするということもなければ、お気に入りの個人店も、なくはなかったですが、少しあったかな、という程度でした。BT度、高し。
一方、ユニバーシティ時代に、「都市計画」、「まちづくり」を学んでいた私は、修士課程を終えた後は当該領域に直接足を踏み入れることはなかったものの、2013年に「小売業における地域密着経営の重要性と今後の展望―ダイシン百貨店の『住んで良かった街づくり』に学ぶ」※7 という論文を発表するなど、関心の灯を絶やしたことはありませんでした。
そんな私に訪れた2015年、夏――地元である市川市で地域活動をしたいと明確に意識したことはなかったのですが、まちづくりには並々ならぬ、いや、それ言いすぎですね、人並みに関心があった私が、駅のコンコースに設置されているラックから抜き取った『広報いちかわ』を読んでいると、そこに、「まちづくりのリーダーを養成する講座を開講します」という告知記事が掲載されていました。
この講座こそ、「いちかわTMO講座」で、その年の秋からスタートする何期目かの受講生を募集していました。ちなみに、TMOとは、Town Management Officer の略で、まちづくりのリーダー(の・ようなもの)※8です。
受講したいと思ったものの、当時は「ほぼ日」※9で残業していたため、隔週で水曜日の19時から行われる講義を、半年間、10回以上も受講することができるとは到底思えず、申し込みませんでした。翌年も同じ理由で申し込まなかったのですが、2017年に、意を決して申し込み、受講したことで、運命の歯車がゆっくりと回り始めました。
講座のねらいや概要(各回のカリキュラム、座学とワークショップの配分など)は、上記、NPO法人いちかわライフネットワーククラブのWebサイトをご覧ください。
この講座の10期(2017年度)を修了した後、アドバンス・コースも受講したことで、まちづくりに必要な知と技法を習得することができました。
しかし、私にとって知と技法の習得よりも重要だったのは、同期である10期のメンバーに加え、修了生や現役受講生との交流が盛んだったことです。住んでいる場所や勤務地が市川市である、ということは共通しているものの、年齢も性別もバックボーンも様々なメンバーが、わりと自然に会話できる機会が、そこにはありました。それって意外と稀なことだと思います。大人になってから、地元の人(多かれ少なかれ地域活動やまちづくりに関心があったり、実践している人)と知り合いになれる場がTMO講座で、互いに様々な
市川市で誰かと話していると、市内で地域活動をしている人が話題に上ることがあるのですが、かなりの確率でTMO修了生なのです、その人が。「○○さんは、TMOの○期生だよ」なんていう具合に。
そんなわけで、私が地域活動をするようになった契機、いわば人生の転機は、いちかわTMO講座を受講したことでした。
本当はもっと長々しく綴る予定だったのですが、読み手に負荷をかけるような記事はnote向きじゃないと誰かがnoteに書いていたので、それを鵜吞みにして、本稿はこのあたりでページを閉じることにします。
あ、でも、注釈があります。それなりに長い注釈が。
執筆日 2024年1月7~9日
公開日 2024年1月9日
それなりに長い注釈
※:トップ画像内の文字「いいだろう?ミスターマイセルフ」は、Mr.Childrenの『innocent world』内の印象的なフレイズです。井上陽水氏が、『月刊カドカワ』で、このフレイズに関心していたことが思い出されます。
※:表題の「誰なんだお前は?」は、1990年代後半にTBSラジオで放送されていた番組『宮川賢の誰なんだお前は!?』に対するオマージュです。
※1:「わりとよくある名字の『鈴木』」は、サザンオールスターズの名曲『ミス・ブランニュー・デイ』の印象的な歌詞へのオマージュです。
※2:「『雄高』という名のもとに」は、ドラマ『愛という名のもとに』へのオマージュです。
※3:私が前世紀末に家庭教師を務めた中学生のお母さんは、私のことを最初から最後まで「たかおさん」と呼び続けていました。ちなみに、「おたかさん」は土井たか子氏の呼称です。また、夏を迎える頃、「ゆかた祭り」だとか、「ゆかたセール」などという文字を目にする機会が増えると、少しだけ気持ちが揺れます。ゆらりと。
※4:「般若」といえば、ヒップホップMCの般若氏を思い浮かべる向きも多いことでしょう。私が般若氏を認知したのは、氏がソロ活動を旺盛にするようになる前、ヒップホップ・クルー・妄想族の中心人物だった頃に、テレビ番組でインタヴューに答えている場面を、千葉県流山市か野田市の食堂で目にした時です。2000年か2001年、私が東京理科大学大学院理工学研究科の修士課程に在籍していた時代で、当時の助手と1学年下の後輩と私の3人で、研究室から出て食事をするために入った食堂で見た音楽番組に登場したのが、妄想族の般若氏でした。インタヴュー内容は覚えていませんが、グループ名とアーティスト名のインパクトが大きく、その後、雑誌などのメディアで妄想族や般若氏の名を目にするたびに、「あぁ、あの妄想族か/般若か」と思ったものです。
※5:「浦安市と船橋市の間に」は、中島みゆき氏の名曲『空と君の間に』へのオマージュです。
※6:BTという文字列を見ると、BUCK-TICKを想起する人も多いことでしょう。BUCK-TICKといえば、ヴォーカリストの櫻井敦司氏が昨年急逝しました。が、メンバーはこれからもBUCK-TICKの活動を継続すると宣言して、昨年末には日本武道館でライヴを敢行しましたね。QUEENのように代理ヴォーカルを立てて活動を続ける方法もありますが、BUCK-TICKはヴォーカリスト不在のまま、というか、永久に不滅な櫻井氏以外にBTのヴォーカリストはいない!ということなのでしょう、残りのメンバーで活動するようです。ちなみに、BTと市川市の関係ということでいうと、過去に市川市で11回、あるいは、それ以上、ライヴを行っている、ということが挙げられます。詳しくは以前に私が書いたこの記事をご覧ください。
※7:小売業における地域密着経営の重要性と今後の展望―ダイシン百貨店の「住んで良かった街づくり」に学ぶ(『流通情報』No.503、2013年7月)
※8:「の・ようなもの」は、1981年に劇場公開された森田芳光監督の商業映画第一作『の・ようなもの』へのオマージュ表現です。私は2023年12月17日に池袋の新文芸坐で開催された『森田芳光70祭 2023 in 新文芸坐』で初めて観賞しました。上映前にライムスター宇多丸氏による前説があり、上映後には宇多丸氏と助監督・杉山泰一氏、デスク(!)・三沢和子氏による約1時間のトークショーがありました。
※9:「ほぼ日」は、『ほぼ日刊イトイ新聞』の略称です。なお、私が流通経済研究所のYouTubeチャンネルで2023年に半年間、26週連続で生配信した番組名は『ほぼ週刊流研ニュース』で、『ほぼ日刊イトイ新聞』へのオマージュです。