音について考える
ピアニストの友人のリサイタルに行ってきた。
元々音楽全般に疎く、演奏の巧拙等について判断できる程のリテラシーを持ち合わせているわけではないが、彼女の演奏は昔から定期的に聴いていることもあり、ピアニストとしての円熟をリサイタル毎に感じることができる。今回の演奏も、本人としてはかなり不満の残るものだったようだが、私から見たら素晴らしいの一言に尽きた。「鬼気迫る」や「何かに取り憑かれたよう」というのは、ピアニストを称賛する言葉としてはもはや使い古されているのだろうが、そういった言葉を思い起こさせる演奏だった。
音も香りも目に見えないものであるという点は共通しているのだが、相違点が数多くある。
その中でも特に今日感じた違いは、その感覚の「時間軸」だ。
ある瞬間に感じた音に心地よさを覚えることもあるだろうが、音は曲という形で鑑賞することが一般的であることを考えると、「連続する音のつながり」を感じるものである。対して香りは、「その瞬間における香り」が感じる対象である。“スナップショット的”と言っても良いかもしれない。
音と香りのコラボレーションに毎度覚える違和感の原因は、もしかしたらこの時間軸の違いからきているのかもしれない。コンセプト自体はアリだとは思うが、今のところコラボレーションのクオリティが高いものがあるようには思えないのだ。
それにしても、コンサートという形式がある音楽は素敵だと思った。音の振動や演奏者の緊張感が伝わってきたり、音との距離感が近くなったり遠くなったり(と感じるのは私だけだろうか…?)、全身を使って音楽を感じることができる。
香りも音楽におけるコンサートのようなものがあれば良いのに…なんて考えたが、やはりこの時間軸の違いから、香りを主軸にしたライブイベントのようなものは難しいのだろう。香りは演出側に回るのが良さそうだ。
そう考えると、Venus of TOKYOで実験的に試みたイマーシブシアターとのコラボレーションは素晴らしかった(イマーシブシアターについてはリンクを参照)。香りが舞台演出の役割をきっちりと果たせた成功例を作れたと思う。
そして何より、Venus of TOKYOをきっかけに、çanomaの香りを手に取ってくださったり、日常的に香水を使うようになった方がかなりの数いたことが、私にとってこのコラボレーションをさらに意義深いものとした。またDAZZLEさんと一緒にお仕事したいなぁ…
コンサートで癒されたのか、帰宅後しっかり寝落ちしてしまった…日付が変わる頃にようやく目覚め、そこからいそいそとこのnoteを書いている。
さぁ、月曜日がまた始まる。皆様にとっても、素敵な1週間になりますように。
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