
作って、売る
先ほど家に帰ってきた。夜11時半。久しぶりに、友達何人かと晩ご飯を一緒に楽しんだ。
今日はひっそりとポップアップストアを開催。こじんまりとではあるが、パリでブランドをローンチした。
4本の香水が売れた。
本当に売れると思っていなかった。
1年半前、私の頭の中だけにあった漠然としたイメージは、香りとして具現化され、瓶に詰められ、ラベルを貼られ、パッケージに入れられ、そして値段が付いた。
それが今、私の香水を購入した人の手元にあり、その人の肌からは、私の頭の中にあった漠然としたイメージがたちのぼっている。
今まではただ前に進むだけだったが、ようやく本当に、1つの小さなことを成し遂げたように思った。
開いて、閉じるように。スタートして、ゴールするように。日が昇り、日が沈むように。
作って、売る。
今日、売るという行為を通して、1つの小さな“終わり”を、ようやく見出したように思った。
始まったものが、終わることによって初めてその始まりを意味づけられるように、この小さな終わりは、私の頭の中だけにあった漠然としたイメージに、ようやく意味のある香りを吹き込んだ。
この感覚を、私はこのようにしか表現できないのだが、うまく伝わっているだろうか?
いつの日か、もっと上手な言葉を使ってこの感覚を説明しているかもしれない。
でもそれは、ただの“説明”であって、この感覚は、今私が書いているようにしか、表現できないようにも思う。
なんとなくでも、わかってもらえると、ちょっと嬉しい。
今日は、いい日。
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