息子と自分の、いつもながら
「9月は書きたい。」
とある理由で、ともだちに話した。
ところが、息子との写真日記をつけてみようと思いたつも、なかなか日々に「書く」を織り込めていない。
とりあえず、書いては下書き保存していたものを出してしまおうと思う。
決まった時間に取り組む。
雑に出す。
しばらくは、これをやってみたい。
2022.9.6
7時過ぎに起きる。
朝食を食べ終わり、保育園の支度をしていると、息子がシール絵本を持ってきた。
その絵本は、遠足に行ったどうぶつたちのお弁当箱が描かれたページが並んでいる。
そこにおにぎりやおかずのシールを貼って遊ぶ、というものだ。
「ゾウさんのお弁当箱、おおきいね。アスパラのベーコン巻き、おいしそうだね。」などと話しかけると、息子は「うまうま」と応える。
そして、こちらの手や口元にぺたりとシールを貼ってくる。
「くれるの?ありがとう!」というと、満足そうな笑顔を向けてくれた。
短い時間ではあったけれど、朝の遊びのひとときを過ごして保育園へ。
保育園での別れ際、息子は少し泣いてしまった。
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迎えの時間になり、保育園へ。
教室の扉を覗くと、息子と目が合った。
「ぱぱぱぱぱぱぱぱ」と言いながらこちらに駆け出してくる。
膝をつき腕を広げると、息子が飛び込んできた。
保育園の玄関でベビーカーに乗せようとすると「やや!」と言って乗ろうとしない。
「歩いて帰る?」と聞くと「うん」という返事だった。
右手でベビーカーを押して、左手で手をつなぎながら歩く。
たまに息子が手を離したりするので、少し危なっかしさを感じる。
しばらく行ったところで、植栽の段になったところに急に腰を下ろした。
「疲れちゃった?」と聞くと、息子は腰を下ろした隣を指差して「ぱぱ」と言う。
隣に座るように、ということだと解釈した。
「今日は保育園楽しかった?」
「うん」
「それはよかったよ。楽しいと、いいよね。」
「うん」
「給食もおいしかった?」
「うん」
「何がお気に入りだった?」
「うん」
隣に座って、噛み合うところと噛み合わないところが混ざったやりとりをした。
そして「写真でも撮ろうか?」と言って1回シャッターボタンを押した。
そのまま保育園近くの公園に寄り道した。
ここは保育園の散歩でも、よく来る公園だと聞いている。
勝手を知っているようで、入り口近くになると走り出し、公園の中央にあるちょっとした丘によじ登り始めた。
息子の保育園での生活は、連絡帳アプリに先生が書いてくれるものの、わからないことが多い。
こうやって保育園で行っている場所を訪れると、そこでの様子を少しだけ窺い知れるような気になる。
日々の生活を、息子はどう感じているのだろうか。
息子はまだ話すことができない。
同じクラスのともだちは、おぼつかないながらにも会話することができている子が多い。
ある程度の意を汲んでくれる大人よりも、同じ年齢のクラスの友達との関わりの方がむずかしいのではないかと、少し心配になることもある。
おそらくは普段の保育園での生活を目にしていないことが、心配のタネなのだろうと思う。
知らないだけのことを、不安として感じてしまうことがある。
そことどうやって適切な間合いを取るのか。
自分の関心事の1つだ。
2022.9.7
息子が起きる前に会社に向かい、帰ってきたときにはもう寝ていた。
2022.9.8
会社に行く支度をしていると、息子が起きてきた。
目が覚めて1人で部屋にいたからか、少しベソをかきながら起きてきた。
「すっきりアクア」というイオン飲料が好きで、起きてくると飲みたがる。
息子の1日は、いくつか用意している飲み物から1つを選ぶところからから始まる。
機嫌が直ってきたのを見届けて、会社に向かった。
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帰りが少し遅くなり、もう寝ているだろうと思っていたけれど、家に着くと息子はまだ起きていた。
寝室を覗くと、布団からこちらを見上げて「ぱぱ」と言う。
妻いわく、自分が帰ってくるのを待っていたとのことだった。
睡眠はなるべくとったほうがいいと思いながらも、少しうれしかった。
「待っててもらった」という事実は、自分の存在が受け容れられている感覚を連れてくる。
大人もこどもも、それは一緒だと思う。
いかにして、息子を待つか。
こちらの都合をどこまで先延ばしできるか。
その綱引きが、こどもと暮らす日常には織り込まれていると感じる。
2022.9.9
今日はヨーグルジョイを選んでいた。
ぴーんと小指が立っていたので、笑ってしまった。
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帰りが少し遅くなってしまった。
また息子は自分を待っていたらしい。
「ただいま」と声をかけて、少し話をしたら寝室に戻っていって眠りについた。
2022.9.10
朝マックを食べた。
妻のともだち家族が遊びにきた。
近くの県立公園で待ち合わせ。
テントを張り軽食をして、スワンボートに。
スワンボートに乗るのは桜の時期以来だった。
息子にハンドルを任せて、妻と2人で漕ぐ。
妻が疲れて、自分だけで漕ぐ。
スワンボートは30分制なのだけど、暑さもあって時間を待たずに切り上げた。
池には鯉がたくさん泳いでいて、「お魚来たよ。来た来た!」と息子に言うと、興味ありげに眺めていた。
スワンボートから降り、自販機でアイスを買った。
息子は以前食べてからアイスを気に入っているようで、「あいす」と繰り返しつぶやきながら、解けはじめるアイスをなめていた。
2022.9.11
午前中はコルクラボの打ち合わせを聞きながら、近くの県立公園へ。
少しづつ暑さも落ち着いてきて、公園に行きやすい気候になってきた。
息子は高さのある遊具に上っていく。
以前より大胆さが増してきている気がする。
できることが増えるにつれて、できそうだと思うことも増えているのかも知れない。
とはいえ、あぶなっかしいところもあるので、声をかけ、手を添えながら高いところへ。
今までに比べて涼しかったものの、自分のTシャツは次第にびしょびしょになっていった。
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公園から戻り、昼食にカレーを食べた。
少し家で遊んだ後に、ストライダーを持って散歩へ出かけた。
ストライダーは結構前に購入していたけれど、暑い日が続いていたので、今回初めて外に持ち出した。
息子は、ストライダーにまたがって歩く。
本来はサドルに腰掛けて地面を蹴るように進むのが、本来の乗り方だと思う。
けれども息子はそれを知らないし、自分もどうやって伝えればいいのかわからなかった。
とりあえずは、やりたいようにすればいいかなと楽観的な気持ちで見ていることにした。
息子はすごく楽しそうに歩いていた。
しばらく遊んでいると、声をかけられた。
保育園の同じクラスの子とそのママだった。
保育園の保護者会に参加したことはあるものの、人の顔と名前を一致させるのが苦手なため、よくわからずなんとなくの会話をしてしまった。
ストライダーに少し飽きると、公園に行きたがった。
歩いていくのも億劫なようで、抱っこを要求される。
15kgを超える息子とストライダーを抱えて歩くのは大変だった。
公園では、すべり台で何度も遊んでいた。
買い物を済ませて家に戻ると、眠そうな様子だった。
遊び疲れたのかもしれない。
夕食を食べてお風呂に入ると、すぐに布団で眠りはじめた。