リインカネーション オブ ネットワーク

世界に バラまかれた 悲しみのタネ
それが何時 芽を出すのか 気になって
眠れない ああ 起因性のインソムニア
症状はさして 重くはないが 敢えて
このままでいよう 私は 賢しく強かだから
知っているのさ かわいそうな子が
イニシアチブを握り 世間を席巻する
だが世間とは 世界とイコールではない
それをわからない奴の 妬みとか 恨みとか
それに類する感情を 井戸端やネットで
拡散させるから 世界中にバラまかれた
あのタネは それらを吸って
退廃的な進化を遂げ その性質とは
現代の地雷に等しく
我々の足を 奪うのだろう
だから 自宅を警備して ハリボテの要塞を
前頭葉に投影させる その技術が
実は 神の逆鱗に触れる位の ピサの斜塔
我々は更に 言語を奪われ
ならば 感性をブーストさせ
バックグラウンドで 特異点を空間に
多面的に配置させる スキルをパッシブで
発動させる そしてそれらを任意で同期させ
現実と仮想を 連結する
そのシステムの一部は 既に拡張現実の名で
世界を汚染している
そう 世界は歪み
世界は溶解し 崩壊し
しかし 普遍的な希望は 我々の胸に
しかし 不変的な絶望は 我々の傍に
現実 は 仮想 の 和と 成り
人々の想像性は 容易く現実に顕現する
警告しよう
道徳を 今一度 教養の根本原理に
さもなくば 人の狂気は 現実にあふれ
我々は 二度目のビックバンを
青き地球の 外郭で引き起こすだろう
人々は 人々の空で 人々の色を以って
真っ当な人生の 庵を建て そこで死に
そしてそこで 産まれなければならない
それこそが 世界に バラまかれた
悲しみを花に 喜びとし 消化させる
いや 昇華させる 手立てなのだから
人の 人々の 美しき人生の為にー