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退職、そして大工へ。

まさか自分が屋根の上で丸ノコをぶん回す日が来るとは、人生って面白いなあとしみじみ感じています。


8月末で父の会社を退職しました。父のドロドロなプライベートに巻き込まれ、それが仕事にも影響が出てきて苦しみもがいていたここ数年…やっと踏ん切りがつきました。

ただ実力的にも時代のタイミング的にも、今やっている音楽だけで生計を立てるのは厳しい、手織も仕事にしたいがまだ始めたばかり…どうしたものかと思ったときに、妻の勧めで自宅をリフォームしてくれた大工さんについて修行を始めました。
やってみるとこれがピッタリと手と身体に馴染む仕事で、元々日曜大工をやっていて道具の使い方もだいたい分かるし、全身を使ってものづくりをしている感覚がとても気持ち良い。
ひとつの現場が終わればまた次の現場へ。リフォームの大工なので、建物も内容も毎回変わっていく。ひとつとして同じ仕事が無いから、毎回新鮮な気持ちで手と頭をフル回転させて切り抜けていく。
もともと興味の幅が広すぎて自分でも困っていたくらいだけど、リフォームも同じくらいやることが幅広いのでそれも生きてきた。
自分が作ったものが、その人の暮らしに直結するというやりがいも嬉しい。

何より親方が素晴らしい人で、自分が尊敬する人、こうなりたいと思える人と一緒に働けるというのは他の何にも代えがたい喜びだ。親方がリフォームしてくれた自宅は、モノとしての意味の家を飛び越えて、僕たち家族をあたたかく包み込んでくれている。
自分もそんな仕事がしたいなと思う。

太鼓はイベント出演は厳しい感じですが、現在はごきげんファームさんの放課後デイケアやサポートハウスにれの木(ふぃーるど)さんへ、定期的にジャンベのワークショップを行っています。

そして11/19(金)〜27(土)、手織り物の個展をつくば市民ギャラリーで開催します。
タイトルは「僕をつくっているもの」。
公私いろんなことがあったここ数年で、手織りをはじめとしたものづくりは、僕を支えてくれていました。それはものをつくっているようで、自分をつくっていく作業でもありました。そんな今の自分をつくっている物たちを、展示・販売します。
手織りストールやマフラー、手織り布を使った洋服やアクセサリー、竹細工、いけばなも飾りたい。詳細はまた追ってお知らせします。ぜひお越し下さい。

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