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緊張は琵琶湖に置いて
今日は待ちに待った、
それでいて他にはない緊張を纏った作品撮りがあった。
理由は相手と初対面だったということも勿論あるが、
それよりも緊張を膨らましたのは相手がこの日記の読者という点である。
この日記を毎日読んでいる人なんて、日本どころか惑星規模でみても珍しすぎる存在なのだ。
もの凄く有難いけれど、なんだか僕だけ心や脳みそを丸出しにしているようで恥ずかしい。
しかし実際待ち合わせてみればなんてことないほど気さくに自分の話をしたり、答えやすい質問をくれて居心地のよい空気を作ってくれる。僕の心配は下衆の勘繰りに過ぎなかったという訳だ。ああそれもまた恥ずかしい。
場所は初めましての蒲田。
『蒲田行進曲』が流れる駅ということしか知らなかったけれど、予想以上に大きな造りで人がたくさん行進していた。
階段落ちは流石にしていなかったけれど、熱気の代わりに湿気で駅は満ちていた。
東京の蒲田なのに『琵琶湖』という名前をつけた喫茶店でお互いの話をする。僕は琵琶湖に向かう最中に
『琵琶湖って法的には湖じゃなくて河川らしいですよ』などとくだらぬ豆知識を披露していたのだが、到着してからはそんな浅はかな知識など吹き飛ばすほどお互いのこれまでの深い話をした。
それでいいのだ、琵琶湖に沈めておこう。
沢山歩いて楽しい一日だった。
どんな写真になっているか予想ができないけど、それもまたフィルムカメラの醍醐味でもある。
楽しみを熟成させて味わい深い余韻に浸ろう。
おやすみなさい。