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神経とは何なのか?

こんにちは。
前回までのところで、記憶を扱い、「記憶するとは、新たな神経回路を形成すること」ということを整理しました。今回は、ここから更に神経回路について深堀りしていきたいと思います。
先ずは、そもそも神経とは何なのかを整理し、次に、神経回路について整理していきたいと思います。そして、神経伝達物質のひとつである、アセチルコリンとその摂取方法について整理していきたいと思います。

「舞い散る桜に新緑の香り…私たちは外部からさまざまな情報を受け取っています。こうした情報は神経がないと受け取れません。
 神経は体の「外側」だけでなく、体の「内側」の状況も私たちに知らせてくれます。たとえば血中の酸素濃度や血圧、血糖値など。そういった体内から発せられる情報は、通常、私たちの意識にはのぼりません。でも神経が切れ、体の内側の情報が脳に届かなくなると、私たちは大きなダメージを受けることになります。死に至ることもあるでしょう。このように神経は、私たちが生きていくうえでとても重要な器官なのです。」
【引用】「自律神経の科学「身体が整う」とはどういうことか」鈴木郁子著

こちらは、「自律神経の科学 「身体が整う」とはどういうことか 鈴木郁子著」からの引用です。私なりに解釈すると、「神経の役割とは、体の外側と内側の状況を脳に知らせてくれること」、つまり情報を運ぶ役割ということかと思います。では、この情報を運ぶ役割を果たすには、どのような仕組みでがあるのでしょうか。ここでは、神経細胞(ニューロン)、隙間(シナプス)、神経伝達物質(例えば、アセチルコリン)がキーワードになるかと思います。それぞれの役割は、次のように整理できます。

神経細胞(ニューロン):
細胞体から出る小枝のような樹状突起と、1本の長い軸索(神経線維)を持っています。樹状突起は情報の受け手、細胞体は情報のまとめ役、神経線維は情報の出し手といえます。神経線維の中を電気の信号が走り、神経の末端(神経終末)まで電気が流れます。

隙間(シナプス):
神経終末から次の神経細胞までには隙間(シナプス)があります。電気信号は、このシナプスを飛び越えることができません。

神経伝達物質(例えば、アセチルコリン):
電気の信号が神経終末まで届くと、神経終末内の小さな袋(シナプス小胞)から物質(神経伝達物質)が放たれ、神経伝達物質を介して次の神経細胞に情報を伝えます。現在確認されている神経伝達物質は、50とも100ともいわれているそうです。アセチルコリンは、1921年に初めて見つかった神経伝達物質です。脳では、血流を増やしたり、脳を活性化する働きがあり、アセチルコリンが足りないと認知症が進んだりするそうです。

つまり、神経を良い状態に保つには、その細胞と伝達物質への配慮が必要ということかと思います。そこで、たとえば、神経伝達物質のひとつであるアセチルコリンの摂取はどのようなものがあるのでしょうか。「脳が元気になると、脳卒中や認知症も予防できる(食べ物編)」(https://www.healthcare.omron.co.jp/cardiovascular-health/stroke/column/food-to-prevent-stroke-and-dementia.html)では、その一つの例として、大豆食品を取り上げています。

「その代表的なものは、大豆食品(大豆の煮豆、豆腐、納豆、枝豆、おから、きな粉など)です。大豆には、レシチンやチロシンという栄養素が多く含まれています。レシチンは、体内でアセチルコリンに変わります。またチロシンには、ノルアドレナリンやドーパミンの分泌を高める作用があります。それだけに神経細胞の活性化には、大豆食品が最適だといえるでしょう。
レシチンは、ビタミンCと一緒にとるとアセチルコリンの生成がより高まります。レシチンを多く含む食べ物には、ほかに卵黄や小麦全粒粉があります。一方のチロシンは、鶏肉や魚介類、乳製品にも多く含まれています。
成人の場合、脳の神経細胞は、1日平均10万個のペースで死滅していきます。これを補うには脳の原料であるたんぱく質が必要ですが、良質のたんぱく源である大豆食品は、その意味でも脳の老化予防に非常に重要な食品だといえます」
【引用】「脳が元気になると、脳卒中や認知症も予防できる(食べ物編)」(https://www.healthcare.omron.co.jp/cardiovascular-health/stroke/column/food-to-prevent-stroke-and-dementia.html

また、アセチルコリンの他にも、セロトニン、ドーパミンといった幸せホルモンも神経伝達物質のようです。また、女性ホルモンのエストロゲンも、神経細胞の働きに影響をもっていることが知られているそうです。こうなると、生活の幸福感、年齢による体質変化といったことも、神経には関係してきそうです。年齢による食事の調整、生活の幸福感という観点は、頭脳労働の現場では大変重要な要素のような感じがします。

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