車の走行音が人の声に聴こえていた話
それは、大学1年生のときの話です。ある日突然、人の声がとめどなく聴こえてきて、一人でいるときも何やら人が話す声が聴こえてきたのです。
今思えば高校で受験勉強していたときからその兆候はありました。
いわゆる被害妄想と言うやつです。
周りのことが気になり自分が責められてると思っていたわけです。
特に、「違う」と言う周りから聞こえてくるキーワードに苦しめられていました。
「違う」と言うキーワードを聞くたびに、今までの自分とは違う。勉強の答えが違う。
そういうふうに自分事として当てはまってしまって抜け出せずに苦しんでいました。
それが3年続いたわけです。
とても苦しかったのを今でも覚えています。
しかし、もっと苦しむことになるとは思ってもいませんでした。
それから、なんとか大学に合格し、一人暮らしを始めるのですが、はじめのうちはとても楽で開放された気分が続きました。
でも、それもつかの間、今度は車の走行音が人の声に、聴こえだし自分が責められてるような感覚に陥ったのです。
講義中では、じっとしていられなくなり足を動かし貧乏ゆすりは当たり前。体を動かさないと落ち着かなくなりました。いや、動かしても動かしても落ち着くことが出来なくなっていました。
そんなわけで、精神科に駆け込むのですが、ついた診断名はうつ病でした。
自分では、パニック障害だと思っていたのでうつ病であるとは意外でした。
ここから僕の闘病生活が始まったのです。
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