始めます WHY
目が覚めた。
手探りで枕の隙間からスマホを探し当て時間をみる。
いつもと同じ時間だ。
昨夜はあえて目覚ましのアラームをセットせずに寝た。
にも関わらず同じ時間に起きるとは、習慣なのか、体内時計なのか、何れにしろ人間は中々すごい能力を持っている。
寝室を出て陽の光を感じながら、無意識のうちにコーヒーを淹れ食パンをトーストする。
あまりパンを食べる家ではなかったのだが、子供が生まれて以来トースターに入れるだけで食べられるパンは朝食の定番となった。
そういえば最近インスタントコーヒーばかりだから、また町屋の知人にコーヒーを注文したいななどと思う。
同じ時間に起き、同じ朝のルーティーンをこなしているが、気分が違うことに気づく。
理由はすぐに思い当たった。数日間仕事から離れることにしたからだ。連休である。
休みモードに入った瞬間頭の中に空間が広がり、普段入る余地のない事が思い浮かぶ。
シリコンバレー式良い休息という本があるが、良い休息は創造力を刺激するのだ。
妻と朝食を食べながら、今日1日について話す。
『実家に帰る時間を夕方に変更しようか』
企画会議をしよう
先日逗子海岸で家族リトリートをし、我が家の未来について1日話しあった。
その時の様子はこちら
リトリートでは家族の未来について対話をしたのだが、その中で夫婦の今後のライフワークについても話し合っていた。それぞれの仕事とはまた別のものだ。
『夫婦でコーチングのサービスを始めよう』
二人ともコーチングの専門スキルを持っているが、不思議と今まで一緒にやる発想にはならなかった。
リトリートではそこまででタイムオーバーだったから、具体的にサービスについて話し合う時間を急遽取ることにした。
今日は創造的な話ができそうだ。
コーチングと一口に言っても色々ある。
スポーツコーチを筆頭にライフコーチ・キャリアコーチ・ビジネスコーチなどなど。
リトリートで使ったイメージ写真やキーワードを並べ、自分達はどんなコーチング内容にしたいか話し合う。
更にノートPCを開き、他の業界にも旅をする。
wazawazaやIKEUCHI ORGANICや気仙沼ニッティングの世界観が気に入った。
素材や在り方を大事にする。
なるほど私達のやりたいコーチングは、先の例とは大分違う切り口になりそうだ。果たしてどんなコンセプトに行き着くだろう。
WHYを巡る旅
そうこうしているうちにハラカラというお店のハンバーガーがUBEREATSで届いた。こんな時UBEREATSは最高に便利だ。
そういえばこのお店のハンバーガーも素材重視で丁寧な味だ。
ケチャップやマスタードを使っていないが塩味が絶妙だ。
最初食べた時は、正直ケチャップを入れ忘れたのかなと思ったのだが、食べる毎に美味しく感じていく。
アボカドチェダーチーズバーガーを頬張りながら、
『そもそも何のためにやるかだよね』
とどちらかがポツリと呟いた。
そう。それが最も大事だ。
何をやるかよりも何故やるのか。WHYだ。
それは自分達の内から湧き出るものだ。
このあと、かなり多くの言葉を交わした。
お互いの過去の経験、その経験が紡いだ現在、そして理想の未来。
確かにそこにある理由。
感覚ではわかる気がするのだが中々しっくりくる言葉で説明するのが難しい。
言葉にした瞬間何か大事なものが抜け落ちたり、急に距離が遠くなったりする。
どうやらWHYを言葉にするにはもう少しだけ時間が必要そうだ。
そして、『そんな時は寝かせるのが一番だね』と都合のよい理由をつけて今日の企画会議は終了した。
通常のビジネスだと、早く決めて早くスタートするのが大事だが、自分達のライフワークだとここに時間がかけられるのも良い。
さて、この後の連休は何に時間をかけようか。
そんな事に思いを馳せながら玄関の扉を開いた。
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