古屋 祐輔 カトマンズ百景

ネパールで暮らして6年目ともなると、この国の酸いも甘いも見てきました。 「古屋さんのネ…

古屋 祐輔 カトマンズ百景

ネパールで暮らして6年目ともなると、この国の酸いも甘いも見てきました。 「古屋さんのネパールでの生活ってめっちゃ大変そうだけど悲壮感がないよね」この前知人から言われました。 自分のネパールでの生活でも誰からクスッと笑ってくれるなら嬉しい限り。でもこれはネタではない事実です。

最近の記事

スケダラで勇者よ、ありがとう。

ネパールで日本語を学んでいる学生が「日本に行ったネパール人のことを勇者と呼ぶんだよ」と教えてくれた。 「そうなの?」って聞くと「だから自分は何とかしてでも、日本で成功したいんだ」と語ってくれた。日本はネパール人にとって、ピンチの時にいつも現れてれるスーパーヒーローのように、ある種の敬意を払っている。 ・ ・ ・ 私はかつてカトマンズ郊外にあるスケダラにある日本人学校で、日本語の会話の指導をするお手伝いをしていたことがある。 日本人がその日本語学校の運営をやっていて、日本語

    • 「トリブバン空港で達磨さんは転がり落ちた」

      「ネパールで柔道やっているダルマに会いに行ってほしい」  大学の先輩の謎の指令に、僕は「いいえ」と言えず、致し方なくネパールに来た。とりあえず僕はネパールに行ってダルマという人にお世話になるらしい。  お世話になる人に気に入られるためにもお土産を買っていくべきだと思い、日本で達磨を買った。ダルマは空港で僕を迎えに来てくれる段取りだった。人との出会いはファーストインプレッションが大事だと考え、空港でダルマと出会った瞬間に「これは日本からのお土産です。日本で“だるま”って言う

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