色は光なり。小路の向こうは彼岸なのか。
ちょうど1年前の2023年2月から数ヶ月間アムステルダム国立美術館で行われたフェルメール展。ただでさえ少ないフェルメール作品が28点も展示されたという空前絶後の展覧会だった。チケットはあっという間に売り切れ。それだけの作品を集めることができるとは、さすが本場のオランダである。
そのフェルメール展の開幕時、やはり欧州ではたいそう話題になっていたようで、ネット検索すると幾つも記事が見つかる。一昨年の《窓辺で手紙を読む女》のように、展示される作品の修復や調査で新事実がわかったりし