UI/UXデザイナーの学歴とその影響について
001.学歴ではないが、生まれる差
結論から書くと、UI/UXデザイナーは学歴に左右されにくい職種と言えるでしょう。
優秀なポートフォリオ、そして論理的思考力(ロジカルシンキング)があればなれます。
一時期は論理的思考がIT業界で非常に流行して、
ロジカルさや設計力ばかりが求められる時期がありました。
しかし昨今、その流行にも変化がある様に感じます。
というのも『すでに論理的思考は前提となっている』のです。
デザイナーは自身の設計と思想についてチーム全員の前で話す必要が出てきます。
企画においてはプランナーと、
設計においてはエンジニアと、
UIにおいてはシニアUIデザイナーと、
順序建ててわかりやすく、そして抽象的な事柄を言語化するコミュニケーションを意識します。
プランナーやエンジニアは頭の回転や把握能力の高い方が多いため、UI/UXデザイナーにもその素養が求められます。
これが『学歴ではないが、生まれる差』に直結します。
とはいえ、能力が同等である必要は無いと思っています。
理解力の高さや噛み砕いて把握する力、言語化能力などは相応に求められる、と言うことです。
その中で特にUI/UXデザイナーが重要視するのが『言語化能力』です。
「デザインの言語化」というと抽象的に感じる人がいると思います。
この時の『抽象的』をもっとわかりやすく落とし込む力が言語化能力です。
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002.抽象度を上げる、下げる
抽象的な会話とは、話の内容において「ふんわり」した部分があることを言います。
抽象度の高い指示として最悪なのは「良い感じにかっこよく」ですね。
「イメージが湧く湧かない」の問題ではなりません。
相手や他の職能と、
『同じイメージを共有できていない可能性が高い』
事が問題です。
イメージのズレはそのままゴールのズレです。
致命的な穴になります。
この「良い感じ」と「かっこよく」をもっと具体的にしていくことを
『抽象度を下げる』と言います。
良い感じにかっこよく
→ SFをイメージしたネオンカラーで黄色を基調に、アニメーションは壊れた蛍光灯の様に点滅させてカッコよく
のように、抽象度を下げて具体的にしていくことで双方向のコミュニケーションを促します。
UIデザイナーはこの抽象度の上げ下げを自在にチューニングしてコミュニケーションをとることが求められるのです。
これが結果的に『デザインの言語化』にもつながっていくのだと思います。
落とし込まれた言葉はデザインと並べた時に違和感がなく
むしろデザインの良さを増幅してくれます。
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003.まとめ
UI/UXデザイナーになることに学歴は関係ないという話をしましたが
そもそもIT業界へ入ること自体に学歴やハードルの高さがあることは事実です。
特に企画やマーケは学歴が一種の職能を担っているところもあるでしょう。
ではデザイナーではどうか、というと一概にそういうわけではなく
僕自身も専門学校で漫画を描いていて
そこからピボットしてUI/UXデザイナーになっています。
美術大学を出て基礎を身に付けたデザイナーと、
一種のたたき上げデザイナーと、
努力の仕方の違いや学び方の違いは存在しますが
そこだけで判断されることは少ない様に感じます。
大事なのは他とのポジティブな差です。
差の出し方についてはこちらのnoteでも書いているので、よかったら読んでみてください!
では、また!
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