横串で意思決定を導く課題解決型リーダーとは
「親しみやすい」と「仕事を任される」は別軸の信頼で、
『リーダーになる人』はこの両方を兼ね備えている人だと思います。
さらに詳しく言うと『課題解決型リーダー』というのは、
・背中を押してくれる補助系リーダー
・ついていきたいと思われる先陣リーダー
この2つの属性を持っています。
今回は、分布で言うと、ここのリーダーの話をします。
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01. 課題の吸い上げ
開発の現場では常に問題が発生しています。
その解決に奔走するのはリーダーの仕事であり、
大小関係なく常に解決策を模索しています。
しかし
『解決』はリーダーが行いますが『発見』はそうとは限りません。
現場には優秀なプレイヤーが多数おり、
何度も課題にぶち当たり、それぞれの力で解決していく中で
解決に至らないものだけがリーダーに集約されるのです。
これを『エスカレーション』と言ったりします。
今回はこのエスカレーションのあと、課題に対しての向き合い方として
・リーダーが課題を潰して解決に向かう
に焦点を絞ります。
また課題解決型の特徴は、「横串」にあると思います。
横串とはどう言うことか。
それは、
課題を『集約と見極め』で理解して解決していく力になります。
では、横串について書いていきます。
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02. 横串×課題解決
横串というのは、多面的に捉えることではありません。
多面的とは、課題を様々な目線で検証することを言います。
「エンジニアの課題をデザインで解決する」なども多面的に含まれます。
横串は、デザイナーが課題に向き合う際に
・解決しなかった時の「影響範囲」と「リスク」
・より高い費用対効果はどれか
・一石二鳥以上であること
などの事を言います。
この様に課題に対して横串を刺して検証します。
体がいくつあっても足りませんが、
時には積算した課題を1個1個対応していくことも大事です。
しかし、課題を解決するためにチームの足を止めることも難しいです(よくある話ですが・・・)
課題を集約して解決策の見極めを行うことで、
より高い費用対効果と省コスト、ついでに多面的にも課題に向き合えます。
爽快な解決方法が見つかればベストですね!
・・・ですが
なかなかここまで明快な回答は現場では出せず
・ABC案作ってみた
・アニメーションまで考えてみた
・理想を作ったけど、実装の出来るできないを工数見合いで、「松/竹/梅」で実装案を検討したい
と、半分力技。他の職能の手を借りることになります。
現場では大体こんな感じです。
そこで『集約』と『見極め』です。
まず起きている課題を集約、企画・デザイン・実装関係なく
できる限り網羅的に把握します。
全体を俯瞰して、問題の根幹は何かを見極めます。
あまりの物量に疲れてしまいますが、
慣れてくるとこの時点で解決方法は自ずと見えて来ます。
あとは、見極めた解決方法をメンバーまで降ろしていき、それぞれの工数やスケジュールから答えを逆算していきます。
優秀なプレイヤー達が見つけ出す課題は山の様にある中で、
課題解決型リーダーは、
同時に複数の課題を集約と見極めを使い、横串で片付けていくのです。
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03.まとめ
今回は課題解決型の、さらに焦点を『解決』にしぼって書いてみました。
・メンバーと課題の相性
・プロジェクトの状況
・課題の大小
など、本当は検討しなければならないものがたくさんあると思います。
これからリーダーになりたい人、
自分のプレイスタイルがわからない人、
の参考になればと思います。
では、また!
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