【追悼文】門田博光さんについて思い出すいくつかのこと
昨日、元プロ野球選手の門田博光さんが逝去していることが分かりました。享年74歳でした。
門田さんがホークスやオリックス・ブレーブスなどで活躍し、プロ野球歴代3位となる通算567本塁打と通算1678打点を記録し、本塁打王3回、打点王2回を獲得するなど、球史を代表する大打者として野球殿堂入りを果たしたことは周知の通りです。
私が初めて門田さんの存在に注目したのは1983年のことで、当時日本生命が販売促進用に各家庭に配布していた小型の選手名鑑を見た時のことでした。
この名鑑では各選手の前年の成績について、打者は規定打席、投手は規定投球回数に到達した選手を最初に記載し、未達の選手を下部に掲載していました。
ホークスの欄を確認すると、1982年は規定打席に到達していなかった門田さんは当然ながら未達者の欄に掲載されていたものの、本塁打は19本、打点は45打点と、主力選手並みの成績を残していました。
ここで門田さんの名前に興味を持った私は、この年に40本塁打を記録して自身2度目の本塁打王となった門田さんの姿を目の当たりにし、改めて名鑑を眺めてその実力を実感したのでした。
ところで、私が門田さんが打席に立つ姿を球場で見た最後の機会は、1988年4月23日(土)に県営宮城球場で行われたホークス対ロッテ・オリオンズ戦でした。
この時の試合で門田さんは3打席無安打ながら、ホークスの選手の中でもひときわ大きな拍手を送られていました。
春のうららかな天気と、県営宮城球場のコンクリート製の座席の感触とともに、その時の光景は大変印象深いものでした。
残念ながら1983年の選手名鑑は頻繁に利用したためにまず表紙が外れ、各ページも次々と朽ちたため手放しましたし、県営宮城球場も面目を一新し、最新の設備に更新されています。
それでも、門田さんの力強い打撃の様子は今も鮮やかに思い浮かぶものです。
改めて、門田博光さんのご冥福をお祈り申し上げます。
<Executive Summary>
Miscellaneous Memories of Mr. Hiromitsu Kadota (Yusuke Suzumura)
Mr. Hiromitsu Kadota, a Hall of Famer and former player for the Nankai Hawks, the Orix Braves and the Fukuoka Daiei Hawks, had passed away at the age of 74. On this occasion, I remember some memories of Mr. Kadota.
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