期待される佐々木麟太郎選手のスタンフォード大学における学業とスポーツでの活躍

現地時間の2月13日(火)、花巻東高等学校で野球部に所属する佐々木麟太郎選手が米国のスタンフォード大学に進学することが発表されました[1]。

佐々木選手が米国の大学に進学することに関する私の見解は、日刊ゲンダイの関連する記事にまとめられている通りです[2]-[4]。

記事の中でも指摘したように、卒業するためには日々の積極的で主体的な学修が必要な米国の大学に入学することは、たとえ当初の所属が語学研修の課程である場合であっても大きな挑戦となります。

また、全米大学体育協会(NCAA)はスポーツと学業の両立を標榜し、所属するディビジョンごとに学生に所定のGPAを満たすことを求めています。

スタンフォード大学は3つあるディビジョンの最上位であるディビジョン1に属しており、GPAは2.3以上が必要となります。

この基準はNCAAの加盟大学に等しく課されるものであり、佐々木選手も例外なく学業に励むことが不可欠です。

さらに、日本とは異なる行動様式や習慣は、日常生活を送る上で様々な困難をもたらすことになるでしょう。

それでも、さらなる高みを目指してあえてより難しい進路を選んだ点に佐々木選手の判断の意義があるとともに、高校生の進学のあり方そのものの可能性を広げる役割を持つといっても過言ではありません。

それだけに、今後佐々木麟太郎選手が勉学にスポーツに、どのような活躍を示すのか、野球の歴史の研究とともに学生の外国の大学への派遣と受け入れに携わる一人の教員として注目されます。

[1]花巻東・強打の佐々木 米スタンフォード大へ. 日本経済新聞, 2024年2月15日朝刊39面.
[2]米スタンフォード大進学の麟太郎は「学費」だけでも年間1240万円…そんな大金払えるの?. 日刊ゲンダイ, 2024年2月14日, https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/336214 (2024年2月15日閲覧).
[3]「野球部入部時期は?」「学費は?」…麟太郎が進学 米スタンフォード大をQ&Aで徹底解説【前編】. 日刊ゲンダイ, 2024年2月15日, https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/336216 (2024年2月15日閲覧).
[4]「学業は?」「裏口入学は?」…麟太郎が進学 米スタンフォード大をQ&Aで徹底解説【後編】. 日刊ゲンダイ, 2024年2月15日, https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/336218 (2024年2月15日閲覧).

<Executive Summary>
We Prospect Mr Rintaro Sasaki's Great Activities in Stanford University (Yusuke Suzumura)

Mr Rintaro Sasaki of Hanamaki Higashi High School will be enrolled in Stanford University on 13th February 2024. On this occasion, we examine possibilites and difficulties for Mr Sasaki to be a student of a US university and prospect his activities.

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