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東京都立中央図書館を利用して感じたいくつかのこと
去る1月6日(月)、東京都立中央図書館を訪問しました。
都立中央図書館を訪れたのは、国立国会図書館も収蔵していない都政に関する資料を調査するためでした。
私が前回都立中央図書館を利用したのは2017年3月15日(水)のことでしたから、約7年9か月ぶりに有栖川宮記念公園を通り抜けたことになります。
入口の様子やロッカー室はこの間も変わらなかったものの、大きく変化したのは資料の貸し出しの申請方法でした。
すなわち、入館証に印字されたバーコードを識別番号としてデータベースに接続し、必要な資料を検索したのちに選択すれば申し込みが終わり、係員の皆さんが資料の確認と貸し出しの手配を行えば館内で利用できるというのは、資料の分類番号や所蔵番号、あるいは雑誌の巻号の誤記による貸し出しまでの手間などを省くだけでなく、申請書の用紙の削減にもつながるという点で、注目すべき取り組みであると思われました。
もちろん、こうした仕組みを導入するためには相応の設備投資が必要であり、財政の基盤の安定した東京都だからこそ実現可能なことであって、多くの大学図書館はもとより、その他の自治体の図書館でも実現は容易ではないことは論を俟ちません。
また、都立中央図書館の新システムが稼働したのも2023年1月のことですから、実際には運用が始まってからようやく2年を迎えたにすぎません。
それでも、意欲的な取り組みを通して利用者の便益の向上に寄与するというところに、首都の図書館の実力が示されているのであり、私にとっては幸先の良い2025年の図書館の利用はじめとなりました。
<Executive Summary>
Miscellaneous Impressions of the Tokyo Metropolitan Central Library and Its New System (Yusuke Suzumura)
I visited the Tokyo Metropolitan Central Library on 6th January 2025. It was remarkable that we could use the new library system introduced in January 2023.