アレックス・ラミレス氏の「スポートピア」での新連載に期待する

昨日、日本経済新聞の朝刊の連載「スポートピア」欄で横浜DeNAベイスターズの前監督であるアレックス・ラミレスさんの担当が始まりました。

「スポートピア」の掲載日は毎週火曜日で、他の執筆者は山本篤、平瀬真由美、竹下佳江、中村憲剛の各氏です。

第1回目の連載となった昨日は、「コミュニケーションの芽」[1]と題し、2016年から2020年までベイスターズの監督を務めた自身の経験を振り返り、「巨人でプレーしていた頃からの夢だった」という日本のプロ野球での監督の経験、特にコーチとの意思の疎通をいかにして行ったかが紹介されました。

就任する前に思い描いていた監督のあり方と監督を取り巻く実際の環境とを対比させ、いかにして周囲の理解を得ながら自らの構想を実現しようとしたか、あるいはデータを重視し、「自軍選手の働き」「相手選手の働き」「監督の采配」の4つの点から野球の勝敗を考えるといった記述は、野球における監督の采配のあり方だけに留まらず、他者との相互理解などの点でも大変に興味深いものです。

各執筆者が「スポーツトピア」を担当する期間は1年です。

「5年間で336勝を積み上げたが、目標は監督1000勝」と監督への復帰の意欲を表明したラミレスさんがどのような知見や体験を披露されるか、これからの連載が期待されるところです。

[1]アレックス・ラミレス, コミュニケーションの芽. 日本経済新聞, 2021年1月26日朝刊37面.

<Executive Summary>
Mr. Alex Ramirez's New Serialised Essay Will Be Remarkable and Fascinating Lessons (Yusuke Suzumura)

The Nihon Keizai Shimbun starts a new serialised essay written by Mr. Alex Ramirez, the Ex-Manager of the Yokohama DeNA Baystars, on 26th January 2021. It might be a fascinating essay for us, since Mr. Ramirez has a lot of remarkable experience both as a player and a manager.

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