試合数が示す「2020年は大リーグにとって歴史的なシーズン」
現地時間の7月24日(金)、大リーグの2020年の公式戦が開幕します。
新型コロナウイルス感染症の拡大及びその後の労使交渉を受け、レギュラー・シーズンは60試合制となりました。
ところで、1876年にナショナル・リーグが発足して以降の大リーグの試合数の推移を見ると、降雨による試合の中止などを除き、標準の試合数が60となるのは、1878年が最後となります(表1)。
表1 大リーグにおける試合数の主な推移(1876-2019年)
1918年は、折から発生したいわゆるスペイン風邪により9月2日にシーズンを打ち切り、9月11日にワールド・シリーズが終了しているものの、実施された公式戦は123試合から129試合でした。
また、第一次世界大戦に従軍した選手の帰還を待つために開幕が遅れた1919年は140試合制で実施されています。
あるいは、ストライキによりシーズン中に前後期制に移行した1981年や、やはりストライキのために8月でシーズンが打ち切られた1994年の場合は、いずれも公式戦の開催数は100試合以上です。
このように見れば、公式戦の実施数の面からも、2020年が「歴史的なシーズン」となることが推察されるところです。
<Executive Summary>
The Year 2020 Is a Historical Season for the Major League Baseball (Yusuke Suzumura)
The regular season of the Major League Baseball (MLB) will start from 24th July 2020. It might be a historical season for the MLB, because it is the first time the big league to apply 60 games system since the year 1878.
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