発生から100年目に考える関東大震災の現代的な意味
本日、1923(大正12)年9月1日午前11時58分に関東大震災が発生してから100年が経ちました。
大地震とその後の一連の火災などは、世界の災害史上に残る出来事として現在も日本に住む人々にとって大きな意味を持っています。
2011年の東日本大震災を経て、今や「防災」のみの段階から「減災」が重要な役割を担い、「公助」が主体であった時代は「自助」と「共助」とともに多層的な支援のあり方が追及される段階を迎えています。
それでも、今も昔も変わらないのは日頃からの一人ひとりの災害対策への注意であり、正確な情報への注意です。
特に、後者については、不測の事態に際して全体の状況を把握できない中では、情報の内容そのものではなく情報源と情報を取得する者との間柄や情報源の持つ社会的な地位が情報に権威と信憑性を与え、真実ではない情報があたかも真実であるかのように扱われることがあるという点に十分な注意を払う必要があります。
一つの区切りとなる「関東大震災から100年」を迎えた今だからこそ、改めてこのような基本的な事柄を見直したいものです。
<Executive Summary>
What Is the Contemporary Meaning of the Great Kanto Earthquake for Us? (Yusuke Suzumura)
The 1st September, 2023 is the 100th Anniversary of the Great Kanto Earthquake. On this occasion, we examine the conteporary meaning of this misarable disaster for us.
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