【開催報告】名城大学オンラインサマープログラム2021

去る6月28日(月)から7月6日(火)まで、名城大学ではオンラインサマープログラムを開催しました。

これは、毎年6月末から7月初旬にかけて海外の大学の学生を対象に開催しているサマープログラムをオンライン形式で実施したもので、昨年は新型コロナウイルス感染症の拡大によりサマープログラムが中止となったため、2年ぶりに挙行されました。

今回は米加中の3か国の8大学から41名の皆さんの参加があり、時差の関係から日本時間の9時10分から10時40分まで私による講義を全8回にわたり行いました。

私の講義の題名は"Introduction to International Japanese Studies"で、前半の4回は名城大学が所在する名古屋市あるいは愛知県にゆかりの深い織田信長、豊臣秀吉、徳川家康のいわゆる「三英傑」の事績を当地との関係を中心に検討しました。

また、後半の4回では、近年の日本研究の大きな潮流である、図像資料や物質資料を活用して日本と外国の文化的交流を検討するmaterial turnあるいはvisual turnの手法に基づき、16世紀から19世紀における日本と西洋との交渉と影響とをお話ししました。

各回の講義の題名は以下の通りでした。

第1回
Japanese History Seen from Nagoya (1): Course Guidance for Students.

第2回
Japanese History Seen from Nagoya (2): Oda Nobunaga and His Rise and Fall.

第3回
Japanese History Seen from Nagoya (3): Toyotomi Hideyoshi, from Nagoya to the World.

第4回
Japanese History Seen from Nagoya (4): Tokugawa Ieyasu, a Hostage Who Became the Shōgun.

第5回
Intercultural Communication between the West and Japan (1): Ukiyoe and Its Impact to the West.

第6回
Intercultural Communication between the West and Japan (2): The Western Painting and Its Impact on Ukiyoe.

第7回
Intercultural Communication between the West and Japan (3): Japan Meets the West, the First Contact.

第8回
Intercultural Communication between the West and Japan (4): The West That Loved Japanese Materials.

私が名城大学に着任した2019年から3年目となる今年、オンライン形式で多くの海外の大学生の皆さんと交流の機会を得られたのは喜ばしいものでした。

それとともに、毎回の講義に積極的に参加した皆さんの様子は印象的でしたし、何より担当職員の方の献身的な配慮により、全8回のお話がつつがなく終えられたのは、大変にありがたいものでした。

今後も、様々な形で海外の学生の皆さんに日本研究の魅力の一端をお伝えできればと思った次第です。

<Executive Summary>
Meijo University Online Summer Program 2021 (Yusuke Suzumura)

Meijo University Online Summer Program 2021 was held on 28th June through 6th July 2021. In this occasion I held a course entitled "Introduction to International Japanese Studies" for 41 students from 8 universities of 3 countries.


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