「2020年の長梅雨」で思ったいくつかのこと
本日の時点で、気象庁は関東甲信地方の梅雨明けを発表していません。
平年では7月21日頃で、梅雨明けが確認されなかった1993年を除けば最も早い梅雨明けは2018年の6月29日頃で、最も遅いのは1982年の8月4日頃となります(表1)。
表1 1951年以降の関東甲信地方の梅雨入りと梅雨明け(確定値)
(出典)気象庁公式ウェブサイト(https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/kako_baiu09.html)の情報を基に作成。
一方、梅雨入りについては最も早いのが1963年の5月6日頃であり、最も遅いのが1967年と2007年の6月22日頃となり、平年は6月8日頃となっています(表1)。
また、1993年を除く過去68年間の梅雨入りから梅雨明けまでの期間は平均して約41日でした(表1)。
現時点における今年の梅雨明けは最短で7月31日(金)になる見込みのため、6月11日に梅雨入りした今年の関東甲信地方[1]における梅雨の期間は、少なくとも51日となります。
今年の梅雨入りは平年より3日遅かったものの、梅雨明けについてはすでに平年を9日過ぎているため、梅雨の期間も平年に比べて長くなる傾向にあると言えるでしょう。
[1]令和2年の梅雨入りと梅雨明け(速報値). 気象庁, 2020年7月30日, https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/sokuhou_baiu.html (2020年7月30日閲覧).
<Executive Summary>
Miscellaneous Impressions of the 2020 Rainy Season in the Kanto-Koshin Region (Yusuke Suzumura)
The rainy season of 2020 in the Kanto-Koshin Region might not end by the end of July. In this occasoin I examine the record of the start and end of the rainy season from 1951 to 2019.
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