【参加報告】第7回アルザス・新世代ワークショップ「トランスナショナルな日本の空間」
来る11月8日(金)から10日(日)まで第7回アルザス・新世代ワークショップが開催されました。
会場は恒例のアルザス欧州日本学研究所(CEEJA)であり、今回の題目は「トランスナショナルな日本の空間」でした。共催は法政大学国際日本学研究所(HIJAS)と「国際日本研究」コンソーシアム(CGJS)でした。
ワークショップでは基調報告2件と11件の研究報告が行われ、コメンテーターとしてオンラインで参加した私にとって、日本の空間をトランスナショナリズムの観点から検討する重要な機会となりました。
アルザス・ワークショップでトランスナショナリズムが主題となるのは4回目ながら、特に今回は個人的な経験が出発点となる研究報告が例年以上に大きな割合を占めているように思われました。
空間はわれわれ一人ひとりが実際に身を置く場所であり、それ故に議論が報告者にとってより身近な話題を背景とすることになったのであろうと推察されます。
これは、トランスナショナリズムという論理的な枠組みを考える際に、政治や経済と深く関係するインターナショナルやグローバルといった概念の中間に位置するという特性を傍証するものでもあろうと考えら、興味深いものです。
なお、今回の開催報告は後日HIJASの公式ウェブサイトで紹介されるとともに、いくつかの報告は論文としてまとめられ、2026年3月に刊行されるHIJASの紀要である『国際日本学』第23号に掲載される予定です。
<Executive Summary>
The 7th EU-Japan Young Scholars Workshop in Alsace "Transnational Japanese Spaces" (Yusuke Suzumura)
The 7th EU-Japan Young Scholars Workshop in Alsace "Transnational Japanese Spaces" was held at the European Center for Japanese Studies in Alsace (CEEJA) under the collaboration of the Hosei University Research Center for International Japanese Studies (HIJAS) and the Consortium for Global Japanese Studies (CGJS). I participated in the workshop as a commentator.