【新刊書籍案内】『清沢満之における宗教哲学と社会』(法政大学出版局)

昨年12月15日の本欄でお伝えしたように、この度私の著書『清沢満之における宗教哲学と社会』が法政大学出版局から刊行されます[1]。

発行日は2月10日(木)で、店頭には2月14日(月)から並び始める予定です。

本書の目次は以下の通りですの、ぜひ手に取っていただければと思います。


清沢満之における宗教哲学と社会

序 論
 一 本書の目的と意図
 二 本書の構成と概要
第一章 清沢満之研究の現状と課題
 一 清沢満之の思想と著作
 二 清沢満之研究の展開
 (一)「宗教者としての清沢」研究の展開
 (二)「哲学者としての清沢」研究の展開
 (三)諸外国における清沢研究の展開
 三 今村仁司『清沢満之と哲学』の成果と課題
第二章 『宗教哲学骸骨』への道
 一 哲学史の時代
 (一)揺籃期の哲学史
 (二)啓蒙期の哲学史
  a 井上哲次郎『西洋哲学講義』
  b フイエ(中江兆民訳)『理学沿革史』
  c 井上円了『哲学要領』
  d 三宅雄二郎『哲学涓滴』
 (三)批判期の哲学史
 (四)完成期の哲学史
 二 清沢満之『西洋哲学史講義』
 三 個と内面の時代
第三章 『宗教哲学骸骨』における清沢満之の宗教哲学
 一 『宗教哲学骸骨』の概要
 二 有限無限論と依立独立論の論理的関係
 三 宗教と哲学
 四 カントとヘーゲルの調停の試みとしての『宗教哲学骸骨』
第四章 清沢満之における超越概念
 一 有神論と無神論
 二 仏教における超越概念
 三 「理想と妄想」と真如への道
 四 精神主義と超越
 五 有限無限論と超越
 六 他力思想と超越
第五章 国家による宗教の統制と清沢満之の真俗二諦論批判
 一 明治天皇制国家の宗教政策と清沢満之
 二 明治時代における国家による宗教の統制
 三 明治時代における浄土真宗の真俗二諦論と天皇制国家への協力
 四 清沢満之における真俗二諦論の変遷
 五 俗諦国益論に対する清沢満之の批判
第六章 精神主義における宗教と社会
 一 宗教と社会の対立
 二 清沢満之の公共主義における個人と社会
 三 精神主義と社会
 四 社会と国家に対する態度の可能性
第七章 宗教と社会の新たな地平
 一 信仰における主体の問題
 二 親鸞における他力信仰と主体性
 三 清沢満之における他力信仰と主体性
 四 宗教と社会の新たな地平

文献一覧
あとがき
事項索引
人名索引


[1]鈴村裕輔, 『清沢満之における宗教哲学と社会』(法政大学出版局)刊行のご案内. 2021年12月15日, https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/76353/319c5c3436756a840a64096ff9978eb4?frame_id=435622 (2022年2月4日).

<Executive Summary>
Book Announcement: Relationship between Philosophy of Religion and Society in Kiyozawa Manshi (Yusuke Suzumura)

My book "Relationship between Philosophy of Religion and Society in Kiyozawa Manshi" is published from the Hosei University Press on 10th February 2022.

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