【追悼文】エディ・ヴァン・ヘイレンさんを巡るいくつかの思い出

現地時間の10月6日、ギター奏者のエディ・ヴァン・ヘイレンさんが逝去しました。享年65歳でした。

エディ・ヴァン・ヘイレンさんといえば、ロックバンド「ヴァン・ヘイレン」のギター奏者として活躍するとともに、右手の指でギターの弦を叩いたり引掻くように弾く、いわゆる「ライトハンド奏法」などでも広く知られるところです。

また、「ヴァン・ヘイレン」の作品としては、1984年のJumpや1978年のYou Really Got Meなどは人口に膾炙していると言えるでしょう。

ところで、エディ・ヴァン・ヘイレンさんの名前を耳にすると思い出されるのは、NHK教育テレビの『ハッチポッチステーション』のある場面です。

すなわち、グッチ裕三さんがマイケル・ジャクソン扮するマイケル・ハクションに扮し、Beat It(邦題:今夜はビート・イット、1983年)の旋律に合わせて童謡『やぎのゆうびんやさん』を歌います。

周知の通り、Beat Itはエディ・ヴァン・ヘイレンさんがギター独奏を担当した作品で、技巧性の高さと外連味のある演奏は大変に印象的です。

初めて最初にマイケル・ハクションの『やぎのゆうびんやさん』を目にした際には中間部でグッチ裕三さんがエディ・ヴァン・ヘイレンさんの独奏の形態模写を行うかと思いました。

結局マイケル・ハクションのムーンウォークが披露されるにとどまったのは残念であるとともに、改めてグッチ裕三さんの芸達者ぶりが実感されたものでした。

それでも、ロックという分野に通じない私でさえ独奏の再現を期待するほどにエディ・ヴァン・ヘイレンさんの演奏は耳に親しんだものであったと思えば、これも愉快な逸話の一つでありましょう。

改めて、エディ・ヴァン・ヘイレンさんのご冥福をお祈り申し上げます。

<Executive Summary>
Miscellaneous Impressions of Mr. Edward Van Halen (Yusuke Suzumura)

Mr. Edward Van Halen, a musician, had passed away at the age of 65 on 6th October 2020. On this occasion I express miscellaneous impressions of Mr. Van Halen.

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