関東大震災の発生から101年目に改めて考える防災訓練の持つ意味の大きさ

昨日、1923(大正12)年9月1日の午前11時58分に関東大震災が発生してから101年目を迎えました。

今年に入ってから能登半島地震や南海トラフの両端での地震など、これまで以上に大型であったり従来とは異なる地域で発生したりと、地震大国と称される日本も、これまで以上に大規模な地震の発生に備える必要がある時期を迎えつつあります。

また、今回の台風10号のように通常とは異なる動きや勢力の台風も発生するなど、地震に留まらず風水害の点でも日本は災害への対策を一層入念にすることが求められていることが分かります。

災害の対策の基本は国や各自治体の施策であり、地域や近隣住民同士の協力も欠かせません。それとともに、われわれ一人ひとりが災害にいかに対処すべきかという点に自覚的であることも重要となります。

その様な意味で政府が毎年9月1日に行う総合防災訓練や自治体や学校などによる防災訓練や避難訓練は、いずれ訪れるであろう災厄に対して事前に何らかの備えを施すための一助となり、大きな意味を持ちます。

もとより、われわれはどれほど異常な事柄に直面しても出来事がもたらす衝撃をより過少に評価し、あたかも日常生活における当然の事態であるかのように見なしがちです。

正常性バイアスとも称されるこのような態度からすれば、最近の出来事の数々も日常的な状況の一部でしかないことになります。

それでも、大きな被害に繋がる事態が起きる可能性は皆無ではない以上、日頃からの取り組みはより甚大な被害が生じ得る危険性をより低めることに繋がります。

こうしたことから、防災訓練や飲料水、食品の備蓄などを含む様々な対策を講じるだけでなく、日常の生活の中では忘れがちな来るべき災害が実際に生じた場合に向けた施策を、日本に住む人たちに向けて伝える重要な機会となります。

改めて災害対策の一環として防災の日とその前後に行われる各種の訓練の持つ価値を考えてみることが必要と言えるでしょう。

<Executive Summary>
The 101st Anniversary of the Great Kanto Earthquake (Yusuke Suzumura)

The 1st of September, 2024 is the 101st Anniversary of the Great Kanto Earthquake occurred on 1st September 1923.

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