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【開催報告】国際日本学フィールドワーク(II)(名城大学)

去る6月15日(土)、16日(日)、私が本務校である名城大学で担当する科目"Fieldwork for International Japanese Studies II"(国際日本学フィールドワーク(II))の現地研修を実施しました。

交換留学生を対象に、日本の文物をよりよく理解するとともに、日本の社会や文化の多様性を実際に体験することを目的とするのが「国際日本学フィールドワーク」の目的であり、毎年度前期は富士山周辺に、後期は石川県金沢市での現地研修を行っています。

今回は12人の交換留学生が参加し、1泊2日の日程で挙行され、第1日目に富士山本宮浅間大社と静岡県富士山世界遺産センターを、第2日目に久能山東照宮と静岡県の伝統工芸や地場の物産などの紹介を行う匠宿を訪問しました。

第1日目は信仰の対象としての富士山のあり方を富士山本宮浅間大社と静岡県富士山世界遺産センターで学ぶとともに、世界遺産センターでは富士山がどのようなプレートの移動や火山活動によって形成されたのか、あるいは自然環境がどのようなものであるのか、さらに文化的にどのような影響を与えてきたのかといった点も学修しました。

また、第2日目は本殿までの1159段の石段を上ることで久能山の自然とところどころで眺められる太平洋の様子を実際に体験するとともに、東照宮の権現造を確認したり、各大名が競って石燈籠を献納した背景や、神でありながら本地垂迹説に基づいて薬師如来を背後に持つ権現として徳川家康が祀られた理由などを学びました。

最後に訪れた匠宿ではサクラの木を用いた箸を作ることで、ものづくりの一端を体験しました。

一連の経験を通して、参加した交換留学生の皆さんは、普段は遠くから眺めたり千円札の裏面で見つけたりする富士山が日本の人々に文化的にも社会的にも、あるいは地理や環境の面でも様々な影響を与えていることを、知ることが出来ました。

こうした学びを通して、皆さんの日本に対する理解が一層深まることが期待されます。

なお、後日名城大学公式ウェブサイトに今回の公式な開催報告が公開される予定です。

<Executive Summary>
Meijo University International Japanese Studies Fieldwork (II) (Yusuke Suzumura)

Meijo University held the International Japanese Studies Fieldwork (II) at Mt Fuji and neighbouring place on 15th and 16th June 2024. In this time we went to the Fujisanhongu Sengentaisha Shrine, the Shizuoka Prefecture Fujisan World Heritage Centre, the Kunozan Toshogu Shrine, and Takumishuku.

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