東海道新幹線の車内チャイム音としての"AMBITIOUS JAPAN!"について思ういくつかのこと
本日、東海道新幹線の車内チャイムであるTOKIOの"AMBITIOUS JAPAN!"の利用が終了します。
現行のチャイムは東海道新幹線品川駅の開業に合わせて2003年10月1日に導入されたもので、約19年10か月にわたり親しまれてきた「社内の音」が姿を消すことになります。
私が初めて"AMBITIOUS JAPAN!"による車内チャイムを耳にしたのは2004年7月のことで、駅に近づく際に有名な"Be Ambitious"の箇所が巧に変奏されていることに感心したことを覚えています。
ただ、その後は1年のうちに東海道新幹線を利用する回数が片手に収まるほどであったため、JR西日本の車両に乗車した際には『いい日旅立ち』の車内チャイムを聞くこともあり、"AMBITIOUS JAPAN!"を音色に触れる機会は必ずしも多くはありませんでした。
しかし、2019年4月に名城大学に着任し、活動の拠点が従来の東京に加えて名古屋にも広がったことで東京駅と名古屋駅を往来する頻度が増すと、自ずからJR東海の車両に乗車する機会も増え、"AMBITIOUS JAPAN!"も日常的に耳にすることになりました。
特に2020年2月から新型コロナウイルス感染症の感染が拡大し、新幹線の利用者が急減した際には、時には1両の中に私しかないということもあり、一人で聞くという稀有な経験もありました。
さらに、今年4月に自宅を都内に戻したこともあり、東海道新幹線が日常の通勤の手段となった関係上、"AMBITIOUS JAPAN!"も毎週定期的に聞く音となったのでした。
車内チャイムはあれば便利なものの聞き逃しても決定的な失策にはならないという意味で、利用者にとっては付随的な存在です。
従って、明日の東海道新幹線の始発から新しい車内チャイムを耳にしても、特段気に留めないか、今までと何か違うと感じる程度かも知れません。
それでも、聞くとはなしに触れていた音が変わることが新幹線の利用に対してどのような印象を与えるかは私自身にとっても大変興味深いものです。
その意味で、約19年10か月にわたり東海道新幹線を利用する人たちに提供されてきた"AMBITIOUS JAPAN!"に感謝するとともに、明日からの新しい車内チャイムを楽しみにするところです。
<Executive Summary>
Miscellaneous Memories of the Tokaido Shinkansen's In-Car Chime "AMBITIOUS JAPAN!" (Yusuke Suzumura)
Today is the last opportunity of the usage of an in-car chime for the Toakido Shinkansen, "AMBITIOUS JAPAN". On this occasion, I remember miscellaneous memories of this chime.