見出し画像

結局、必要なのは「執着心」だ。

「プロセスやアウトプットが完璧なのに、最終的なアウトカムを出せない人は0点だ」と言いたい。ビジネスやプロジェクトの世界で、効率的で美しいプロセスを組み立て、書類やレポート、計画が完璧に整っている。しかし、実際の成果に結び付けることができなければ、それは紙の上での完璧さに過ぎず、結果を出していないということになる。

逆に、プロセスやアウトプットが滅茶苦茶で、見た目や手順が乱雑だとしても、実際にアウトカムを出す人は100点だ。目に見える整然さよりも、最終的に成果が生み出されることのほうが、ビジネスにとっては何よりも大切だからだ。完璧なプロセスと完璧なアウトカムを同時に手に入れている人ももちろん100点だが、評価の本質は「結果」を出せるかどうかにある。

ここでわたしが強く感じるのは、必要なのは単なるナレッジやスキルといった技術ではなく、「執着心」だということだ。完璧な計画を立て、美しいレポートを作成するだけでは、目の前の課題を乗り越え、結果を出すことはできない。むしろ、目の前の課題に対して異常なまでに執着し、どうしても解決しようとする情熱や根性こそが、真のアウトカムを生み出す原動力となる。

もちろん、これは決して「乱暴なやり方が良い」という意味ではない。プロセス自体は計画的であったほうが、無駄なコストや混乱を避けられる。しかし、重要なのは、プロセスに美学を追求するだけではなく、最終成果にどれだけこだわれるかという視点だ。成果を出すためには、時として既存の計画をぶち壊し、予想もしなかった手法に挑戦する勇気が必要であり、それこそが「執着心」に裏打ちされた行動だ。

この論点は、プロジェクトや企業経営においてのみならず、日々の仕事の現場にも当てはまる。完璧なドキュメントや報告書を作ることに固執しすぎた結果、実際の成果に結び付けることができなかった事例は枚挙にいとまがない。反対に、プロセスが多少乱れていても、自らの課題に対して譲らない執着心を持ち、結果を出している人は、周囲から高い評価を受ける。

評価の本質は「結果を出す」ことにある。

最近、アウトカムの観点で見ると、外部の業務委託や副業人材にはその面で弱いと感じることがあった。人的リソースが限定され、深く関与すれば時間を大量に投下しなければならないという現実から、効率的かつ受動的に動かざるを得ないというのは理解できる。しかし、当社と長期にわたり付き合っている外部人材は、投下時間とアウトカムが必ずしも比例しない。短期間でコストパフォーマンスよく成果を出しているケースが多く、これは「完璧なプロセス」を追求するだけではなく、限られた時間の中で最大の結果を生むための執着心の表れと評価できる。
つまり、一流のプレイヤーはどんな立場やシーンでも「アウトカム」にこだわることができるということだ。

再三になるが結局、プロセスがどんなに整っていようとも、その先にアウトカムが伴わなければ意味はない。逆に、プロセスが多少雑でも、結果を出すことができれば、それが真の成功として評価される。

何より重要なことは、外見に囚われることなく、結果に向かって執念深く取り組む姿勢にほかならない。必要なのは、ただ単に知識やスキルだけでなく、目の前の課題に対して揺るぎない執着心を持ち、結果を出すために挑戦し続ける心意気なのだ。

いいなと思ったら応援しよう!