株式市場とCFO
こんにちは!
足立佑介です。
CFOの存在
ソフトバンクグループ(SBG)のCFO(最高財務責任者)後藤芳光氏が
2023年2月7日、2022年度第3四半期(10~12月期)の決算報告を行った。
株式市場の停滞、スタートアップも資金調達が難航している最中、投資会社と変貌したソフトバンクグループにも多大な損失が出ている、とのことだ。
度々本Noteでも投稿しているのだが、スタートアップへの資金調達が難航している昨今の局面の中、順調に調達出来ている企業は稀な存在なのだという事がよく分かる。やはり優秀なCFO(最高財務責任者)の存在が必須、という事だ。
さて、そんな中ソフトバンクグループのCFO後藤芳光氏は、2022年度第2四半期(7~9月期)の決算では3兆円もの黒字を創り出した。
これはソフトバンクグループが保有する中国アリババグループ株を使った
「先渡売買契約」と呼ばれる資金調達に関連する利益とのこと。
さらに2021年第1四半期(4~6月期)のみでみれば、約9.2兆の黒字を創り出している。しかしながら、累計投資損益でみるとビジョンファンドは約9億円の赤字、ということなのだ。
フードデリバリー会社のドアダッシュ上場等で巨額の含み益を創り出したものの、株式市場の低迷や、投資先の未上場株の評価損が続いたことが要因とのこと。
評価額、企業価値が下がったのは、株式市場の影響・業績悪化・経済環境・
サプライチェーンの分断、など、多方面の要素があいまっている。
この影響もあり、ビジョンファンドの新規投資額が1.5兆から、約400億程度に激減(それでも凄い金額である)
ビジョンファンド、ソフトバンクグループの決算報告に代表されるように、現在の市況環境は決していいものとは言いにくい。
従って投資される側の企業としては、やはりBLUE OCEANでかつ成長し続けている市場を見極め、UNIQLO・GU、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンといった企業のように、全国に店舗という名のインフラを持つ企業と提携し、急激な事業拡大とトップラインの向上を図り、企業価値を押し上げる。
その上で、DX化に取り組み、スケールさせる。
さらにマーケティングにお金を投資し、社内体制を整える。
出来れば、海外事業部を創って海外での売上も計上出来る状態を創る。
グロース市場だけでなく、NASDAQも視野に入れた上で、事業計画、利益計画、資本政策を創る。
昨今の株式市場の冷え込みから分析すると、実売上(トップライン)を上げてベースを創ることこそが、これからの王道ではないかと想定している。
引き続き事業拡大、トップライン拡大を図り、DX化に踏み切っていく。