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2024年ベストゲーム発表!!

2024年も大変お世話になりました。
正確に数えてはいないのですが、2024年にプレイしたゲーム数はおよそ150本。
クリアしたゲームは数え漏れがなければ55本でした。

Steamでのゲームがほとんど
PS5は独占タイトルやフリープレイなど
Switchも独占タイトルや昔のゲームなどをプレイ
PC Game Passにもお世話になりました

ということで今回も!今年プレイしたゲームの中でベスト〇〇という形で発表します。なるべく各カテゴリの作品が被らないように選出しましたが、一部重複しております。
また、一部2024年より前に発売されたゲームもありますが、9割以上は2024年発売のゲームです。
ぜひ楽しんでいただき、またゲームカタログ的に使っていただければと思います!




ゲームオブザイヤー

Until Then

とんでもないゲームが出てきましたね。
とにかくその物語の展開の凄さ。全く先が読めませんでした。
繊細な学生の心の動きや恋模様には切なくなり、一方でSF展開による求心力の強さ引き込まれました。さらには全編にかけてのドット絵の細かさと美しさ。
どれをとっても素晴らしく、心に残る作品でした。
フィリピンから生まれた『シュタインズ・ゲート』であり、『Life is Strange』。
まさにアドベンチャーゲームの金字塔と言っても良いと思います。
感想note



ベストストーリーテリング

1000xRESIST

先行レビューでプレイしたゲーム。忖度なしに面白かったです。
何より優れていたのが画面の見せ方およびストーリーテリング。同じセリフ、メッセージでもこのゲームの伝え方は他のゲームでは成しえなかったものであったと思います。『ストーリーテリングの革命』に偽りなし、でした。
1000年間の呪いであり革命である物語、ぜひ体験してみてください。
先行レビュー記事



ベストインディー

Balatro

さすがに2024年はBalatroを選ばざるを得ないでしょう。
2024年、私が最も長時間プレイしたゲーム(120時間)でもあります。
ポーカーとローグライクという、シンプルなルールながらそのランダム性と点数の上昇具合に脳汁が溢れ出て、止めることができませんでした。
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ベストキャラクター

マックス(『Life is Strange: Double Exposure』より)

あのマックスが帰ってきた! という気持ちでいっぱいになるとともに、その成長ぶりに感動しました。初代Life is Strangeでは、地味で消極的で引っ込み思案だったマックスが、すっかり大人になって人に教える先生という立場になっているというエモさ。
ゲームそのものは賛否両論、良いところもあれば今一つなところもあったかと思いますが、私としてはマックスの存在で悪いところが全て帳消しになるくらい魅力的でした。
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ベストゲームサントラ

メタファー:リファンタジオ

アトラスの完全新規IPであるファンタジーRPG。
やはりペルソナシリーズのコンポーザーである目黒将司さんの音楽は素晴らしいものがありました。
民族的ある曲やお経のような曲をこのファンタジーRPGに落とし込んだのもそうですし、やはり「ゲーム音楽」的なというか、いわゆるメロディーが強く記憶に残る曲も多く、AAAタイトルの強さを感じました。
特に、The Game Awardsのオーケストラ演奏で特にその思いを強くしました。やっぱりメタファーの音楽って凄かったよな、と。



ベストゲームソング(複数)

ムーンレスムーン

カルトに厳しいギャル

Hookah Haze

今年もいいゲームソングが多数発表されましたが、やはり筆頭は『ムーンレスムーン』でしょう。「KAMITSUBAKI STUDIO」も参画している影響もあると思いますが、ゲーム内に実装された3曲は全て素晴らしいクオリティ。
特に、ティザームービーで『月の匂い feat.WaMi , ueil』を聞いた瞬間、その透き通った雰囲気と青を基調とした映像に、ゲームの雰囲気を一瞬で感じられたとともにその曲の美しさに魅了されてしまいました。次回作『ガールズメイドプディング』も期待大です。

また、尖った魅力で言えば『カルトに厳しいギャル』OPの『おもひでループ』も外せません。ギャルが主人公のFPSで、カルトをせん滅するゲームという、設定自体が尖っているゲームなのですが、そのOPも不思議な魅力を持っています。どこか切なさがあるメロディーは癖になりますし、そもそも小規模インディーで主題歌があるほうが珍しく、強く印象に残りました。

一方で、おそらく潤沢な資金で制作されたであろう『Hookah Haze』の主題歌『Hookah, whoo!』も今年のゲームソングとして欠かせないものではないでしょうか。藍月なくる×DECO*27×tepeという豪華制作陣。もはやインディーと言っていいのか微妙なところかもしれませんが、とにかく電波ソング的な中毒性のある速めの曲調、そして派手なMVは強く力を入れたゲームであることが明らかです。どこかインディーゲームのブレイクスルーのような気がしたゲームそして楽曲でした。



ベストRPG

龍が如く8

リメイク含めて多数の大型RPGが発売された年でしたが、私にとってベストは龍が如く8。
先に言っておくと、何度も出演させていただいている『アフター6ジャンクション2』がこのゲームとコラボしているということは関係なく(もちろんとても嬉しいことでしたが)、それを除いてもベストだったかなと思います。
というのも、とにかくナンバリング作品すべてと、スピンオフも半分以上は龍が如く作品をプレイしている私にとって、完全にご褒美作品であったのが龍が如く8だったから、という気持ちが強いです。

何が好きって、やはり桐生一馬が好き。これは『龍が如く7外伝 名を消した男のときから思っていたのですが、龍が如く8は「過去のシリーズをプレイしたからこそ楽しめる」要素がかなり強かったように思えます。
エンディングノート」システムもそうですし、何よりエンディングに至るまでの物語が最高で。

龍が如く7もいい作品でしたが、やはり春日一番はまだ桐生さんほど思い入れがあるわけではないので、絶賛というほどではありませんでした。
それが、龍が如く8でダブル主人公となったこと、そして一度姿と名前を消した桐生さんが最後にどうなるのか。ここの流れで感動。
エンディング後はしばらく放心して動けませんでした。
7のときにはやや粗さを感じた戦闘システムも進化し遊びやすく、ストレスもなかったのはとても良かったです。最高のRPGでした。



ベストパズル

ペーパートレイル Paper Trail

2,3年前から楽しみにしていた折り紙パズルゲーム。
今年も『LOK Digital』や、FPSパズル『Children of the Sun』など面白いパズルゲームが多数ありましたが、この折り紙の仕組みをパズルに取り入れたこのゲームをベストにしました。
折り紙の表面と裏面に絵が描かれており、紙を内側に折ることで裏面が現れる。それも折り方によって現れる向きが異なるため、どの方向からどのくらい折るかを考えないといけないという仕組みが面白かったです。
予想以上の難易度はありましたが、丁寧なストーリーテリングも含めて楽しめたゲームでした。
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ベストビジュアル

Neva

もはやアート作品と呼んでもいいくらいの美しさ。
開発チームの前作『GRIS』もその美しさに鳥肌が立ちましたが、さらに進化したのがNevaでした。
横スクロールのアクションで、狼と一緒に怪物を倒すというシンプルな物語。途中に謎解き的なアクションもありますが、そこまで難しくはありません。
前作との違いは戦闘があること。これもシンプルな、回避とジャンプと剣攻撃というゲーム性なのですが、だからこそプレイヤースキルが必要になってしまっているのはまあ、良し悪しでしょう。しかし、それゆえボスを撃破したときの達成感と演出の盛り上がりには、前作同様鳥肌が立つ感動がありました。
壮大な音楽と感情を揺さぶる美しい映像、一見の価値ありです。
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ベストミステリ

未確認事件は終わらせないといけないから

罪悪感三部作で知られる韓国のインディゲーム開発者、SOMI氏の新作。
とある子供がいなくなった事件についての真相を探るゲームなんですが、そのゲームシステムが見事。
縦軸に時間、横軸に発言者という2つの軸があり、軸が交差するところには発言が存在します。このゲームは、無数にある発言を「誰が」「いつ」発言したか、という事実を推理することで、真相にたどり着くゲームとなっています。

一人称が「私」なのは男性なのか女性なのか、というミスリードもありつつ、「私が犯人です」という発言は一体誰がいつ行ったのか、というコアな謎解きもあり。何より、「私が犯人です」という発言を仮に誰かの発言と置くと、その時点で事件そのものの前提がガラッと変わる感覚があり、非常に刺激的でした。
道尾秀介さんが下記の発言をされている通り、確かに見た目はTweetDeck。

ワンアイディアでここまでのゲームを作れるのも凄いですし、真相もまた驚くもの。ベストミステリでした。



ベストビジュアルノベル

ヒラヒラヒヒル

アニプレックスのノベルゲームブランド「ANIPLEX.EXE」から出た1作。
2023年11月に発売され、私はプレイできていなかったので2024年にプレイ。
死者が蘇る病気「風爛症」と戦う人々の物語なのですが、この架空の病気は間違いなく過去の日本における精神病をモチーフとしており、現代における認知症に通ずるところがあるものでした。
それは病態もそうですし、何より周囲の人からの差別もそうで。
このあたり、社会福祉士として医療機関で勤務していた自分としてはあまりに心に刺さるゲームでありましたし、このテーマをゲームに組み込んだことに感銘を受けました。
もちろんゲームとしても素晴らしく。完成度の高いシナリオはまさにベスト作品でした。
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ベストアドベンチャー

1000xRESIST

ベストストーリーテリング同様、『1000xRESIST』をベストアドベンチャーへ。
『見せ方』もそうですが、アドベンチャーとしての仕組みも素晴らしかったです。SF的要素が強く、1000年以上に渡る物語がどのようなものかを、マクロでもミクロでも体験できる仕組みは見事でした。
何よりメタ的な仕掛け、『NieR:Automata』からかなり強く影響を受けているその展開には脱帽。壮大であり繊細なアドベンチャー、素晴らしかったです。
先行レビュー記事



ベストシミュレーション

ドラえもんのどら焼き屋さん物語

漫画界隈がざわついた、藤子・F・不二雄ユニバース作品。
ドラえもんというキャッチーなキャラクターと、老舗ゲーム会社カイロソフトの技術が合体した名作。
漫画キャラの魅力もありつつ、さすがカイロソフトと言わざるを得ないシミュレーション。どら焼き屋どころかスイーツ全般をカバーするとともに、店舗拡大、材料採取、施設増設などやること満載、さらにやりこみ要素も満載でとにかく素晴らしかったです。
一方でシビアな都市建設ゲームのような「詰み」やゲームオーバーも(多分)無いので、遊んでいて無駄なストレスもなく。自分のやりたいように、やりたいだけやれる、完成度の高いゲームでした。



ベストホラー

MiSide : ミサイド

これまた年末にとんでもないゲームと出会えました。正直、ベストゲームまたはベストインディー候補でもあります。
「美少女ゲームの中に入り込んでしまう」という、ギャルゲーのような展開から始まる、「グロ・ゴア・ジャンプスケアあり」のガチガチなホラーゲームでした。
ヤンデレどころではない女の子「ミタ」、そしてゲームの中という世界だからこそ感じられる、何が起こってもおかしくないという恐怖。
全体的にポップなカラーや造形なのも余計不気味です。
ゲームという世界観を巧みに使った物語、各種ホラー作品のオマージュを感じられる徹底さ、これは素晴らしいホラーゲームでした。
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ベスト癒し

Little Kitty, Big City

めちゃくちゃ癒されました。
猫になり、住んでいた家に帰る道を探していくというゲーム。
舞台が日本の住宅街・商店街風なところもよく、まったりプレッシャーなく遊べるのが良かったです。
何より猫が可愛く、ただただ眺めているだけでも癒される。
STRAY』も良かったんですが、結構緊張感あふれるシーンもあったので、個人的にはこちらのほうが求めていた猫ゲーであり、癒しゲーでした。
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ベストゲームセリフ

ARCTIC EGGSの昼間からお酒を飲んでいる人

ディストピア世界で目玉焼きを焼いていくなかなかの奇ゲー、Arctic Eggs。
このゲームは全体的にセンス抜群なセリフが多いんですが、特に上記スクショのセリフが心に刺さりました。
「昼間っから飲む」というだらしなさ、楽天的な感じを出しつつ、「暗くなる前に泣き終えられる」という切ない感じ。前半と後半でぐっと温度差があるのがセンスありますし、辛さを抱えて生きているんだなというキャラクター性も感じます。最高のセリフでした。
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ベスト奇ゲー

EGG SQUEEZE

今年は卵ゲー、というか卵「奇」ゲーが多かった年でした。前述の『ARCTIC EGGS』はもちろん、『Ells Tales: Egg』もまた奇妙。
そんな中でベスト奇ゲーに選んだのがこの『Egg Squeeze』でした。
「卵を握ってください。握りすぎると割れてしまうので、その直前まで握ってください。ただし、いつ割れるかはわかりません。その辺はプレイヤー自身の『第六感』で感じてください。ゲームからヒントは出しません」という、ある意味ゲーム性を放棄しているゲーム。
しかしなぜかこの奇妙さが癖になってしまうのが恐ろしい。卵が割れるのはおおよそ握り始めて3秒~10秒の間。何度も何度も繰り返してしまう姿は私自身が奇妙な存在になってしまっていました。
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ベスト謎ゲー

INDIKA

正直奇妙でもあるものの、謎という言葉もぴったりなのがこの『INDIKA』です。
敬虔な修道女が手紙を目的地まで届ける仕事を受けたものの、その道中で犯罪者と出会い…という物語なんですが、彼女の頭の中のサタンとの会話、反宗教なスタンス、非現実的なパズルや謎解き、何よりそんな奇妙で謎な物語を演出する超リアルなビジュアルで構成された世界はとにかく混乱としか言えません。
非常に説明が難しく、物語も「そこで終わり?」な展開で、一歩間違えれば雑なクソゲー扱いされそうですが、しかしなぜか圧倒的な、表面的ではない深く染み込んでくる魅力を兼ね備えた「怪作」でした。
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ベスト続きが楽しみ

少年期の終り

連載型のゲームとして、2024年9月に第1章が配信されたゲーム。
ちょうど12月に配信された2章をプレイしているところです。
全体的にRPGツクール的な見た目で旧来のRPGという感じですが、世界観・演出などが抜群によく。また昔のRPGのような印象的な音楽もあり、物語としての盛り上げ方が非常にうまいゲームでした。
何より開発・販売を、あの『NEEDY GIRL OVERDOSE』のWSS PLAYGROUNDが行っているところがもうそれだけで期待値大幅アップ。
続きが楽しみです。



ベストアクション

The Plucky Squire ~ジョットと不思議なカラクリ絵本~

絵本の中の勇者が、悪い魔法使いに「絵本の外に」追い出されてしまうというアクションゲーム。
絵本の中では2Dのアクション、一方で絵本の外では3D、絵本が置いてある子供の部屋の中で冒険をするアクションになるという仕組みが素晴らしかったです。
剣を振り回すアクションで敵を倒していくものの、2Dと3Dでは当然同じアクションでも見え方が異なるのが新鮮。また2Dと3Dを行き来することで解ける謎解きもあり、非常に計算された完成度の高いゲームでした。
そのコアな仕組みだけではなく、純粋にイベントバトルや謎解きも豊富で飽きず、本当におもちゃ箱のようなゲームでした。



ベストテレビ番組発ゲーム

デンパトウ

様々な「非ゲーム会社」がゲーム事業、特にインディゲームに参入している昨今。テレビ会社、テレビ番組もまた例外ではありません。
昔からテレビ番組を題材にしたゲーム(筋肉番付や逃走中など)はありますが、この『デンパトウ』は、テレビ東京の「東京パソコンクラブ~プログラミング女子のゼロからゲーム作り~」から生まれたオリジナルのゲームでした。
他にもフジテレビ『あのちゃんのささやかな気持ちですが…』から生まれた『あのちゃんを病院に連れてって』なんかもありますが、デンパトウはアイドルやタレントを起用するのではなくガチのオリジナルインディーゲーム。
特に、リソース管理の仕組みと、この時代に珍しく「テレビ」を主軸に置いた物語が魅力でした。
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ベストセクシー

バニーガーデン

バニーガールの衣装を着た女の子がいるお店に通い、お金を払い、そして仲を深めるという、よくあるギャルゲーです。
ガールズバー、お酒、煽情的なミニゲームなどかなり攻めた内容。
しかし特筆すべきはASMRシーンが含まれていること。
ゲームそのものとしてとても面白い! というわけではないのですが、ASMRにはギャルゲーの進化を感じました。



ベスト可愛いキャラ

『救国のスネジンカ:Sentinel Girls2』スネジンカ

『ゼンレスゾーンゼロ』カリン

『救国のスネジンカ』、というか前作である溶鉄のマルフーシャから思うのですが、このシリーズのドット絵女の子が可愛すぎる。そして鈍重な銃器を構えているのも良すぎます。ディストピア世界で心を乱さず、重税にも耐えて前線で戦う姿もまた凛として良く、スネジンカを中心にこのゲームのキャラクターはとても可愛かったです。

また、『ゼンレスゾーンゼロ』のカリンも可愛かったです。
一時期このゲームをやっていたのですが、こういったゲームにすぐに飽きてしまいがちなところを継続できたのはこのカリンというキャラの魅力のため。
そういえばこの子も、かなり鈍重な円形チェーンソーのような武器をもっていました。女の子がゴチャゴチャした武器を持っているのが好きなのかもしれません。
戦闘中のゴリゴリ敵にダメージを与えている感、ヒットストップも気持ちよく、お気に入りのキャラでした。



ベスト続編

聖剣伝説 VISIONS of MANA

もう続編と言ってもいいでしょう。あの聖剣伝説シリーズの新作です。
この令和の時代には珍しく感じてしまう王道ファンタジー。『メタファー:リファンタジオ』は正直政治的な部分のメッセージ性を感じましたが、こちらは本当に聖剣伝説、ファンタジーといった感じでした。

過去作との繋がりが示唆されたり、船の名前に過去のキャラクター名が使われたりと、以前のプレイヤーを喜ばせる仕掛け、また明らかに聖剣伝説2のOPを彷彿とさせる演出に感動。
何より、色々なゲームの続編はありますが、「マナ」「聖剣」「神獣」という要素で形成された世界はやはり聖剣伝説にしか感じられず、その空気感や魅力が損なわれていないところがとてもよかったです。
物語は大人向けというよりはむしろ子供向け。今の自分にクリティカルにヒットしたわけではないですが、これをプレイした子供が聖剣伝説シリーズの空気感を好きになってくれると嬉しいなと思える作品でした。



ベスト令和

プリコラージュ -IDOLIZED-

失踪したアイドルの真相を探るアドベンチャーゲーム。
そういった物語は多々あれど、失踪したアイドルの捜索方法が「インターネット上」なのがまさに令和の現代という感じがして凄い。
インスタやTwitterを模した画面に残された証拠を探し、物語を進めていきます。
捜索と言えば聞こえはいいですが、実質ネットストーキング。
これがゲームになる現代。時代の変化とともに新たな切り口のゲーム、特にインディーゲームが増えてくるんだろうなとワクワクしました。
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ベスト新規性

Inverted Angel

「AI」を使ったゲーム。
AIと言っても生成AIではなく、「特定の文章が正解の文章にどの程度合致しているか」を判断するAIのようです。私も詳しくないので完全に理解はしていないものの、生成AIではないということは理解している…つもりです。
突然家を訪ねてきた見知らぬ女の子。その子と主人公がどういう関係なのかを探っていくアドベンチャーゲーム。
特筆すべきはそのAIを使った仕組み。多くのアドベンチャーゲームは、ゲーム側が用意した選択肢から正解を選んでいくものの、このゲームは「自由記述」で回答します。それが、おおよそ正しい答えにどのくらい近いかをAIが判断していくのです。
この仕組みが本当に新鮮で、過去のどんなゲームでも体験したことのないものでした。もちろん、何らかの謎解きで、自由記述が回答方法であるゲームはあります。しかし、多くの場合それは「完全一致」を求められるものではないかと思います。完全一致でなければ外れ。そんな仕組みしか技術的にできなかったのが今までのゲームでしょう。
しかしこのゲームは「おおよそあっている」「少しあっている」といった、グラデーションで正解のレベルを示してくれるという素晴らしいもの。推理に新たな視点、軸が加わったように思えました。
非常に新規性を感じたゲームでした。本当に面白かったです。



ベストバカゲー

Slackers Carts of Glory

レースゲーム…まあレースゲームと言っていいでしょう。
車の通る道路をただただゴールに向かってひた走ります…「スーパーのショッピングカートに乗って」。
ウマ娘の曲『うまぴょい伝説』は作曲者の方がワインを2本開けた状態で作曲されたという話がありますが、どこか似たバイブスを感じます。素面で作ろうと思うゲームではないのでは…。
しかもバカゲーと見せつつ地味に夢中になる質の高さがいやらしい。
ネタで買ってもつい遊んでしまう良さ。くだらないことに全力な姿勢、最高ですね。



ベスト放置ゲー

Digseum

美術館を栄えさせ、お金を稼いでいく放置ゲーです。
美術館に展示するものがないため、自分で土地を掘り、展示物を発見していく必要があります。
掘るための道具にもお金が必要、お金は入場者が来るたび自動で入ってくるものの、沢山展示品を掘っておいたり入場者を増やしておいたほうが増えるスピードが早い…といったようなシステムです。
別の記事でも書きましたが、放置ゲーの中でもこのゲームのように、明確に終わりがあるゲームとすっきりしていいなと思いました。
スキルツリーがあり、それを開放していくと最後に最終ステージが解放され、そしてそこをクリアすることでエンディング。
地面を掘っていく仕組みも宝探しのほうで楽しかったですし、ゲームとしての終わりもある。満足度高い放置ゲーでした。



ベストリメイク/リマスター

ペルソナ3 リロード

2024年も多くのリメイク・リマスター作品が出ました。ロマサガ2、ドラクエ3、かまいたちの夜など…。プレイしたり、プレイしなかったりしたのですが、そんな中でも非常に素晴らしいリメイクだったなと思えたのがペルソナ3リロードでした。
ビジュアルのレベルアップはもちろん、遊びやすさ、ダンジョン、音楽など、原作から変わったところは全て魅力的に。また、一方でウォークマンや携帯電話など、原作のままの部分もあり、ただただ雑に映像を綺麗にしただけではない良さがありました。ペルソナ3の原作が大好きなので、つい何か気になってしまうかと思ったのですが、本当にこのリメイクには文句なし、大満足でした。



ベスト暇つぶし

Proverbs

Diorama Builder

『Proverbs』。非常にシンプルながら、物量で攻めてくる暇つぶしゲームとして重宝しました。
仕組みは簡単、特定のマスを中心とした3×3マスに「塗りつぶして良いマスが何マスあるか」が表示されているため、マインスイーパーの要領で他のマスとの関係も考え、何マスかを塗りつぶす。すると、一定エリアごとに絵が浮かび上がってくるというものです。つまり、マインスイーパー×ピクロスです。
そして恐ろしいのがそのマスが54,000マス以上あるということ。
クリアまで(放置していた時間も含め)25時間。十分に暇が潰れました。
恐ろしいのが、さらにマスが増えた続編『2024: Mosaic Retrospective』が無料で配布されているということ。ダウンロードしてしまったので、また25時間以上を費やしてしまいそうです。

また、同様に『Diorama Builder』も暇つぶしに最適でした。
こちらはジオラマを組み立てていくゲームです。
とはいっても、自由に組み立てられるわけではなく、すでに決まっている完成図に向けて、決まった場所に決まった部品を配置します。
ただただゴールに向かって独創性の無い作業を続けるのですが、これが意外と無心になれてよかったです。
完成後にそのジオラマを眺められるのも良く、地味に達成感がありました。



ベスト暇じゃない時間までつぶし

Balatro

たまたまゲーミングPCが壊れたきっかけでやめることができたものの、120時間以上費やして生活に支障を来しかけました。やめるには腕を切り落とすしかないかと思っていたほど恐ろしい中毒性のあるゲームでした。当然ながら、その面白さはベストインディーなのですが、中毒性がありすぎるのも考えものだなと深く実感させられています。ゲーミングPCを買い替えた今、再度中毒に陥るのが怖く再インストールできていません。



ベスト仕事系ゲーム

CRIME SCENE CLEANER

仕事系と書きましたが、要は『PowerWash Simulator』系のゲーム。
殺人現場を綺麗にして証拠隠滅するというゲームで、血痕から死体から全てを処理して綺麗にするという内容。極悪闇バイトですね。
明確にボスから雇われている描写、現場の人間にしかわからない描写があり、PowerWash Simulatorと仕組みは同じものの、得られる体験、ストーリーが異なるのが面白かったです。
感想note




ベスト声優さん

花岩香奈さん(『MiSide : ミサイド』ミタ役)

ベストホラーにも選出した『MiSide : ミサイド』のヒロイン、ミタ役を演じられた花岩香奈さん。いわゆるヤンデレ、優しく甘いところもありつつ容赦なく殺しに来るような恐ろしいキャラクターはまさに花岩さんの演技があってこそ。プレイしていただけるとわかりますが、とにかく様々な演技をされています。
『MiSide : ミサイド』は、声優さんの凄さを感じた作品であり、声優さんがいたからこそ何倍もの怖さになった作品であったと思いました。
感想note



ベスト俺

限界OL海へ行く

疲れた大人へのノベルゲーム。
おそらく短編なのでしょうが、あまりに自分を見ているようでクリアできていません。特に、上記スクショの「何かを検索しようとするんだけど検索の仕方に戸惑う」という、完全に頭がパンクしている状態、身に覚えがありすぎて苦しくなりました。
プレイ当時はまさに限界会社員だったので、やや落ち着いた今、再プレイしてみようかなと思っています。



ベスト期待作

上田文人氏の新作

The Game Awardsで発表された、『ICO』『ワンダと巨像』『人喰いの大鷲トリコ』を手掛けた上田文人氏の新作、本当に驚いたとともに嬉しかったです。
特に発売予定が発表されていなかった以上、おそらく2025年発売は無さそうかな…2026年冬あたりの発売ではないかな…と予想していますが、今から楽しみです。



ベストゲーム仕事

1000xRESIST 先行レビュー

人生初!ゲームレビューの記事を書きました。
今までも依頼をいただいたことはあるのですが、スケジュールや守備範囲的にお断りしていたことがあり。今回はタイミングも合いお仕事させていただきました。
そもそもゲームそのものが素晴らしかったので楽しく書くことができた記事でした。アドベンチャーゲームのためネタバレせずに魅力を伝えるのに苦労したと言えばしたのですが、無事記事公開できてよかったです。



終わり

以上!振り返ってみると意外とゲームやってないなと思うところ…。
特に格ゲー、FPS系は弱さがあったなと、まとめてみて思いました。また、ゲームオブザイヤー候補の『ASTROBOTや『黒神話:悟空』もプレイできていないという…。遊んでいたらこのベスト記事もまた内容が変わっていたのかなと思います。

なんというか、2024年も引き続きインディー中心のプレイでした。
インディー、もはや粗さがどんどんなくなって、短時間で遊べる高品質ゲームになりかけているというか。もちろん、それがいい悪いとかではなく。時代の変化を感じているところです。

2025年は引き続きゲームをやりつつ、もうちょっとコンパクトに頻繁にゲーム感想記事を書けていければいいなと思います。
ラジオ出演、ライター業も行って、副業として確立していけたら嬉しいですね。毎年ゲームにバチバチお金と時間を費やしているので、多少は稼いで元を取りたい。noteでたまにチップをいただけることがあるんですが、めちゃくちゃ嬉しいので、「お金を払う価値がある」と思っていただけるような記事を書けるよう頑張りたいですね。

2025年もゲーム情報をガンガン発信していくので、よければX(Twitter)や、このnoteのフォローをいただけると嬉しいです。
今年もよろしくお願いします🎮



おまけ:2024年にクリアしたゲーム(クリア日 / タイトル / プレイしたプラットフォーム)

  1. 1/13 DAVE THE DIVER / steam

  2. 1/17 偽夢 / steam

  3. 1/20 The CUB / steam

  4. 1/21 Behind Every Great One / itch.io

  5. 2/4 龍が如く8 / PS5

  6. 2/18 風来のシレン6 / switch

  7. 2/19 プリコラージュ -IDOLIZED- / steam

  8. 2/22 未解決事件は終わらせないといけないから / steam

  9. 2/23 ペルソナ3 リロード / PC

  10. 2/23 Balatro / steam

  11. 3/17 FF7リバース / PS5

  12. 3/28 3人の勇者 / PC

  13. 3/31 OPEN ROADS / PC

  14. 4/11 One last game / pc

  15. 4/14 Children of the SUN / steam

  16. 4/25 ユニコーンオーバーロード / PS5

  17. 4/27 POOLS / steam

  18. 4/29 バニーガーデン / steam

  19. 4/29 奇天烈相談ダイヤル / steam

  20. 5/4 ヒラヒラヒヒル / steam

  21. 5/6 INDIKA / steam

  22. 5/11 Little Kitty, Big City / steam

  23. 5/17 Arctic Eggs / steam

  24. 5/19 デンパトウ / steam

  25. 5/25 Paper Trail / steam

  26. 6/1 8番のりば / steam

  27. 7/8 Inverted Angel / steam

  28. 7/15 Hookah Haze / steam

  29. 7/24 SANABI / steam

  30. 7/24 SCHiM /steam

  31. 7/28 The Star Named EOS ~未明の軌跡へ~ / steam

  32. 8/8 ムーンレスムーン / steam

  33. 8/17 Crime Scene Cleaner / steam

  34. 8/17 孵道 / steam

  35. 8/23 Terminus: Zombie Survivors / steam

  36. 8/27 フォルスモール / steam

  37. 8/27 救国のスネジンカ / steam

  38. 9/3 聖剣伝説Visions of Mana / PS5

  39. 9/14 ドラえもんのどら焼き屋さん物語 / switch

  40. 9/21 Fate/stay night REMASTERED / steam

  41. 9/29 The Plucky Squire ~ジョットと不思議なカラクリ絵本~ / steam

  42. 10/5 Egg Squeeze / steam

  43. 10/7 Magic Archery / steam

  44. 10/12 1000xResist(PRESS) / steam

  45. 10/29 メタファー:リファンタジオ / PS5

  46. 11/3 ライフイズストレンジ ダブルエクスポージャー / steam

  47. 11/3 ALONE A LONG / steam

  48. 11/9 飢えた子羊 / steam

  49. 11/20 Neva / steam

  50. 12/1 Untel Then / steam

  51. 12/12 Proverbs / steam

  52. 12/14 家へ帰れ、アニー (Go Home Annie) / steam

  53. 12/15 MiSide : ミサイド / steam

  54. 12/17 Digseum / steam

  55. 12/25 LOK Digital / steam

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