小説が書けない男の日記(2023.2.12〜2.18)
2月12日(日)
昨晩は脳内ファイアーダンスが開催されることなく朝までぐっすりと眠ることができた。とはいえ疲れやすくなっているのかふとしたときに眠気が襲ってくる。妻も風邪が悪化してきたみたいで寒気と鼻づまりがあるという。症状が似ている。悪化しないことを祈るばかり。
職場のよく分からない体調不良フローによると明日からは丸々テレワークとなる。とはいえ抗原検査で陰性なのだから、登園くらいは問題ないだろう。火曜日はあにちゃんの遅ればせの誕プレで水族館に行くので振休をあてがう。25日26日の土日が両方仕事。2月はかき入れ時とは言えなかなか大変である。
昨日今日と『どもる体』を少し集中して読んでいる。連発→難発→言い換えと、症状と対処法の両方を兼ねるというのがおもしろいと思った。自身もだし周囲にも吃音の人はいないから、吃音自体にはこれまであまり関心がなかったけれど、この本の掲げる「身体論としての吃音論」という着眼点に惹かれた。自身の身体というこの身近だけれどよくわかりきっていないものへの興味は尽きない。
2月13日(月)
テレワーク。昨日とは一転、冷たい雨。そんな中を自転車登園。だいぶ濡れた。妻は風邪が結構しんどそうで、午前中におととと一緒に病院。仕事をしていると昼前に帰ってくる、二人とも風邪とのこと。お昼を食べてまた仕事。3時すこし前にリビングへ行くと昼寝したい妻を眠らないおととが妨害している。10分ほどだっこしてあげるとおとともそのうち眠った。1時間ほど昼寝ができたようでよかった。あにちゃんのお迎えも私が行った。全行程40分ほど。あにちゃんは私が迎えに行くと嬉しいらしくすぐに帰り支度を始めた、嬉しい。
妻は薬のおかげか、夜は少し楽そうになったみたいだった。明日は当初の予定通り振休だが、果たして水族館は行けるのだろうか。お風呂であにちゃんが、「明日は保育園行く!」と勇ましく発言していたが、はたして。
2月14日(火)
もうなんか人の心がわからん。考えるのもめんどくさくなる、気を遣うのも。
水族館は無事行きました。
2月15日(水)
昨夜から降り出した雪は朝をしっかりと白く覆い、ベビーカー登園を余儀なくした。昨晩のことがあって朝、妻とほとんど口をきかないまま家を出た。登園を終えて帰ってくると妻が話しかけてきて、あにちゃんは私たちの不穏な感じ、会話をほとんどしていないことに気づいて気を遣ったような感じでいたらしい。やってしまった、と思いながらも、それ以上話そうという気にはならず、二階でテレワーク。とはいえ心は昨日の夜からずっとモヤモヤイライラしていて、仕事に集中できなかったので昼前に降りていって、話をし、和解。
たぶんまたこういうことになるだろうけど、それでもまたこうして和解できればいい。
2月16日(木)
テレワークも残り2日。そろそろ目の疲れがしんどくなってきた。月曜からだけど、Bluetoothの調子が悪くて、これはおそらくノートPCの問題だとは思うのだが、接続されたと思ってもカーソルの動きが素早く重い感じで上手く扱えない。ノートPCはそろそろ買い換えたいけれど金銭的にそんな余裕はない。
『どもる体』、もうあと数十ページ。次は『地図と拳』なのかなあと思いながら、そうでもないような気もしている。
2月17日(金)
テレワーク終了。やはり連続して何日もやるもんじゃない。とはいえ手をつけていなかった仕事をいくつか片付けられた。あとは来週出勤して、だ。昼にパンセリベンジをしているうちに、ポケモンGOのトレーナーレベルが43に上がった。いつぶりから分からないけれど1年くらいかかったんじゃないかという気になる。
『どもる体』を読み終えた。大変勉強になっただけでなく、身体と心、吃音の症状であり対処法でもある連発、難発、言い換え、ノると乗っ取られる、リズム等など、おもしろい話しがいくつも出てきて、時間はかかったもののとてもおもしろい読書だった。『手の倫理』も近いうちに読みたいし、他の伊藤亜沙の本を読みたい。
次は『地図と拳』……ではなく、本棚を眺めていて、石黒耀『震災列島』となった。べらぼうにおもしろくてもりもり読んだ。
2月18日(土)
14時から整体でその後自由時間をもらう予定だった。午前中は4人で交通公園。妻とあにちゃんが自転車で、私はおととを抱っこして歩いて向かった。自転車やらゴーカートはまだ思う存分動かせなくて、専ら遊具で遊んだ。雪が溶けたばかりなのかだいぶ泥濘んでいた。1時間くらい遊んで、同じようにして帰る。妻とあにちゃんはスーパーでパスタソースを買ってきてくれた。辛子明太子パスタに舌鼓を打った。
昼寝をお願いして整体。今日も超音波があって、超音波はちょっとというかだいぶ苦手だ。体が勝手に反応して制御できないのも嫌だし、くすぐったい。
15時30分すこし前に終わって駅前へ。藤崎の全国美味いもの市みたいなところで、妻が食べたいと言っていた「おやき」を買い、あとは職場への手土産かつ休んじゃってごめんなさいお菓子(大福)を買った。私はクリームがぎっしり詰まったシュークリームを広告で知って狙っていたのだけれどそれは23日からだった。
藤崎を出てブックオフ。久しく買っていなかった『怪獣自衛隊』が10巻まで出ていることに愕然としながら少し読んで、古川日出男『女たち三百人の裏切りの書』を買った。続いて丸善。滝口悠生が特集されている『文學界』が目当てでそれを買い、それならいっそということで『長い一日』『水平線』『ラーメンカレー』をまとめて買った。まだ『高架線』も『茄子の輝き』も読んでいないのに。買い終わって気持ちが幸せで満たされた。
夜は『震災列島』を読んで、明日には読み終わってしまいそうだった。おもしろい、だけど思っていたのとはやや違っている。