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小説が書けない男の日記(2023.2.5〜2.11)


2月5日(日)
 昨晩、おととは2時と5時にぐずったが大惨事になることはなく、すんなりと再び眠りに就いた。妻は一晩ぐっすり、本当に久しぶりにぐっすり眠ったようで元気になっていた。
 朝から整体。超音波治療というのを初めて受けて、左手の指が勝手にピクピクと動く様は気持ち悪くも新鮮だった。まだ時間がかかりそうだ。お金も。
 ちょうど散歩に出るところだった3人と合流して、散歩。喜久水庵、ドラッグストアと回り、あにちゃんが公園に行きたいと熱望したので役所近くの広場へ。短い時間だったけどだいぶ楽しかったみたいで、終始ニコニコしていた。
 帰ってきてお昼ご飯のパスタを食べ、昼寝。昼寝は本当に久しぶりに私が寝かしつけに成功しそのまま一緒に一時間半ほど眠った。
 起きた後、30分ほど散歩に出てオンバットのコミュニティデー。良い個体が捕まったがそもそもオンバーンは輝けるのか?

 明日はあにちゃん保育園に行ってくれるだろうか?

2月6日(月)
 意外にもすんなり登園となった。とはいえ金曜に嘔吐や下痢で早退・欠席した園児はあにちゃんと同じ組の子で、やっぱり胃腸炎感染してるんだろうか?と疑ってしまう。
 疑いながら、登園を終えると、母からLINEが。実家で飼っていた犬が亡くなった。去年か一昨年から糖尿病を煩っていて、母や妹が毎日注射を打つ必要がある、そんな状態だった、だからこそ「そんなに長くは生きられないのでは」と思わずにはいられなかった。あにちゃんやおととが生まれて実家に行く機会も格段に減ってしまって、だけど行く度に彼は近づいてきて私の匂いを嗅いだりしていたし、頭を撫でてやると気持ちよさそうに見えた。彼の喪失は今はまだ薄い実感として心にいるが、寂しさはあって、おそらく実家に行った時に膨らむのだろう。どうか安らかに。

 帰宅がずいぶん遅くなって21時過ぎてしまった。あにちゃんは保育園で下痢をしたとのこと。嘔吐はここ2日くらいしていないから、下痢になるタイプの胃腸炎なのかもしれない。

 明日は土曜日の勤務の振休で、妻の誕生日。今日もおととと二人で眠る。

2月7日(火)
 0時前に泣き出したおととがそのまま咳き込んで咳き込みすぎて少し吐いたけれど、しばらくだっこすると泣き止んで、その後は2時半と5時台の唸りだった。眠かった。しかし妻はこれを毎日やっているのだ。
 誕生日の妻にあにちゃんの登園をお願いして、そのまま妻は美容院、そして自由行動。誕生日プレゼントに光原社で茶碗を見たいというので午後に合流する予定でいた。おととに録画していた子供向け番組を見せながら家事をこなし、合間にジョジョを読んでいた。昼にホットケーキを焼いてみたがあまり上手には焼けなかった。悔しい。
 おととと二人で昼ご飯を食べていると妻から電話があって、青葉通で待ち合わせすることに。合流して、家具屋に寄り道して、光原社。20分くらい悩んでようやく決めたのは小ぶりな白い茶碗だった。私も良いと思っていたもので、こういうのが一致すると嬉しくなる。
 仙台駅までぶらぶらと歩いて、妻はもう少しぶらぶらしてからあにちゃんのお迎え、私はおととと先に帰宅。
 かなりリフレッシュできたようで、終始妻は上機嫌だった。

 あにちゃんは保育園でまた下痢をしたようで、もうこれは感染しているような気がする。お風呂上がり、なにかが妻の気に障ったようで、不機嫌なままおやすみといって別れた。今日もおととと眠る。なんだか理不尽さを感じる。

2月8日(水)
 朝起きて妻から昨日のことについて謝られるも、自分のことを責めつつ相手、つまりは私のことをも責めているようで謝られた感じがしない、そんなモヤモヤのまま仕事に行った、仕事をしているうちに、いくつものタスクをこなしているうちになんだかどうでもよくなって意識しないことにした。

 あにちゃんもおととも下痢をせず、もしかしたら回復傾向で誰にも感染しなかったのかもしれない。よかった。

2月9日(木)
 大きめの仕事が今日で一区切り。寒いからか鼻水が止まらない。もしかしたら少し風邪を引いたのかもしれない。
 珍しく父からLINEがあって、実家の犬が亡くなって母が元気をなくしているという。今週末は仕事なので来週、実家に向かうかうちに来てもらえるか声をかけてみよう。とはいえうちに来てあにちゃんやおととを会ってそのときはいいかもしれないけれど、家に帰って寂しくなったりしないだろうか、いやきっとするだろう、自分だったらする、だからもう少し時間をおいて、今の寂しさに慣れてからのほうがいいのではないかという気もする。こういうのが難しい。相手の気持ちが、考えていることが見えない、だから想像して、たいがい外れる、そんな人生だったから、慎重でありたいし、向こうから向こうの気持ちや想いを伝えてくれれば、こちらは応える、受け身でいたい。

 読書がぜんぜんはかどらない。別の本に行こうか、いやはや。

2月10日(金)
 午後から大雪の予報だったけれど昼前からもう降り始めて、ふと気づくと地面は白く覆われていた。外を覗く度に雪の勢いは増しているようだった。
 風邪が思っていた以上によくなくて、なんだか頭がぼうっとしていた。そこに寒さと打ちつける風と雪。家に着く頃には体力がほとんど残っていなくて明日これで大丈夫かと心配になった。明日は大事な仕事。早く眠って回復を祈る。

2月11日(土)
 深夜から明け方にかけて家の中でファイヤーダンスが行われているような感じで夢とうつつを何度も行き来していて、目覚めると激しい頭痛と熱っぽさを感じた。熱を測ると微熱といったところでそれよりも何よりも頭がたいそう痛んだ。あきらかに体調不良。これはもうほんとダメだ無理して仕事に行ってもお荷物だと思って上司にチャットで連絡。妻たちが起きてきても頭痛が全勢引かなくて布団から出られなかった。ちょっとだけ朝ご飯を食べてイブを飲んでようやく動けるようになった、病院に行こうと思うも祝日のためかどこも休み。時が経つにつれて体は楽になっていったから無理に病院に行くのは諦めた。家にあった抗原検査キットを使って、陰性。
 妻はあにちゃんと役所の子供広場へ。下痢気味で体調がいまいちそうなおととと留守番していた。
 昼御飯の後再びイブを飲んで、ようやく頭痛が一段落。熱もない。とはいえ疲労しているのか眠気が引かずこっくりこっくりしていた。今思えば頭がオーバーヒートしたのか知恵熱的なものだったのかもしれない。
 仕事を休んでしまったことには罪悪感だけれど、今日の体調では本当に無理だった。


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