小説が書けない男の日記(2023.3.26〜4.1)
3月26日(日)
朝からずうっと雨で、4人とも一歩も家から出なかった。それはそれで家の中でも楽しんで過ごせる。午前中は図書館から借りてきた本を読んだり、あとはあにちゃんと二人で蒸しパンを作ったりして過ごした。
明日は晴れてくれるといい。こんな雨なのに、桜の開花宣言が出た、いやそれは昨日だったかもしれないが、はたまたそれは明日かもしれないけれど、いずれにせよ史上最速とのことだ。確かにこの冬は雪が少なかったかもしれない。そんなことを毎年思っているような気がする。
3月27日(月)
よく働いた。エラゴン、やっぱり中学校の頃だからか、全然覚えていなかった。初読ってことだ。楽しもう。
3月28日(火)
妻に買い物を頼まれて仕事帰りにロフトの無印へ。大きな荷物を買って、丸善。漫画を2冊と、Twitterでフォローしている人がおもしろいと呟いていた済東鉄腸『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニアの小説家になった話』を買った。楽しみだ。
3月29日(水)
よく働いた。
3月30日(木)
よく働いた。電車で読む赤染晶子にのめり込み始めた。エラゴンもいいぞいいぞとぐぐいと世界観にのめり込み始めた。
3月31日(金)
異動・退職する人がいて、やっぱりどこかしんみりとした気持ちになる。特に今回は課長というか部長というかとにかく今いる部署のトップが異動で、2年間という短い期間だったけれど、いろいろなことに親身に相談に乗ってくれたり話しを聞いてくださってありがたかったから、なおさら寂しい気持ちだった。
自分はまだ異動ではないけれど、明日から始まる新年度の課題というか目標は「残す」ことを意識したい。自分が異動しても、残る何かを残したい。
4月1日(土)
桜が満開でどこか見に行こうという話になり、あとは私があにちゃんとおとと二人を自転車に乗せて走る練習もしたくて、八本松の公園まで自転車で行ってみることにした。その公園はちょうど去年、あにちゃんと二人で赤い公園に向かう途中たまたま見つけたところで、桜の木がアーチのようにかかる歩道があったりしてたいそう桜が綺麗だった。
妻はDATEバイクにまたがり、向かった。おとと一人分の体重増加は走っているとくはそれほど感じないが、止まるときや曲がるときに腕に迫ってくるのだった。無事について、遊具や原っぱで遊んで、妻がこしらえたお弁当をみんなで食べた。暑いくらいの陽気だった。桜は満開であにちゃんもうっとりとしていたし、おととも肩車をしてやるとちっちゃな手を花に伸ばしていた。
来年もまた来れるといい。