鳩の心境
鳩を飼おうなんて人はそうそう居ないし、飼われてる鳩なんかなかなかお目にかかれない。
相互需要がないからだけど、意外と人間社会にも通ずるものがある。
羽ばたきたい鳥を囲っておくと当然鳥のストレスが溜まる。その時にどこまで大きい鳥籠を準備出来るか。
理想は鳥自身が鳥籠の中にいる事感じさせない環境、鳥籠から出しても勝手に戻ってくる環境。
でも鳥が人で鳥籠が会社ならそれ程難しい話は無い。
羽ばたける翼は使わないと使い物にならなくなる。
色んな企業の社長達に話を聞く機会があり経営論、社会的な貢献、多岐にわたる意見を勉強させてもらった。
ある社長は失敗しろと言い、全く逆の意見を持つ社長もいて大なり小なりの会社を持つ方でも様々な意見がある。 つまり正解はない。
だが、不正解があって正解が成り立つものだからその都度正解を引く。というのが結果論だけど勝ったものだけが勝者感が有り、後付け感すらある。
ある経営者は
「仕事が楽しいと思った事はない」
という話をしていた。
もう既に相容れないのは分かったけど、それが仕事として魅力が出せるかというと疑問符だ。
会社や人を守る為と言えば聞こえは良いが、そういう細部に神は宿るし、更に言うと守る人はそういう部分を直視してる。
鳥籠はデカく作っても、スキマもデカくなるから緻密でなければならないし、共存するものにも相性がある。
羽ばたけないと鳩に存在感は無いし、そもそも鳩に鳥籠は合わない。おそらくストレスで死んでしまうかもしれない。
と、公園に佇む鳩をみて色んな人生を重ねてみた。