見出し画像

陽のコラージュ(改

芥子の花ひっそりと思い出す。
この詠う子宮に
押し出される前の
ヒソヒソと泳ぎ出した魚は
束縛の中に眠るだけで
抵抗は細やかな呼吸だ
微睡の中、光と影が響き合う
「煙れ、意味を破壊した発想よ」
月の泡腫れ上がる体が
詩の糸で記憶に塞がれている。
剥離する途端、音もなく追いかける
斜めの涙が溶けるから
砂濡らす私は
泳いでいる穴だ。
追いついてくる針を止めて
屈折して広がり詩詠う
眠りは冷蔵庫で性交をする。


宜しければサポートお願いします。