ヒナヒナ
ヒナヒナの高鳴り瞬きの柔らかい、
此の未来の稲光を奏でたい、
囀る琥珀は日差しに飛び込んだ擬態の余白、
潜んでいる煌びやかなオルガンを燃やす。
キラキラの羽ばたき、未だにヒソヒソと囁き、
飛来で支配して行く痛みの睨み合いを、
遮る小松菜で雨宿り、木陰に満ちる鼓膜は、
染まる内側に、魅せられた蛍を飛ばす。
決まりの無い向日葵の様なヒナヒナ、
気ままにポケットに這入り込むスヤスヤ、
生え変わる産毛は、宛(さなが)ら、華やかな日溜りの様だ。
光りな、翳る色彩のグゼリよ、
上に上に、ぐるりぐるり滑りながら眠れ、
ひらひら、再び秘められた襞を編みながら。
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