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生涯所得を最大化させるには?
こんにちは。
子どもに伝えたいお金にまつわる話を紹介しています!
さて、本日は、生涯所得について過激なタイトルを謳っていますが、生涯所得を決める一つの考え方について、3つ紹介したいと思います。
1 恒常所得仮説
コウスケくんは、ふと思った「なんでヒトって家をローンで買ったりするのかな?怖くないのかな?」
近所のおじさん「それは、将来的にも安定した収入が見込めるから買うんだよ。」
コウスケくん「ん?どういうこと?聞かせて、おじさん!!」
➡
これは、人々が生涯で使うお金は、給料などの恒常的な所得で決まることです。
どういうことかというと、
ずっと会社で働いているなら、基本的に給料は引退するまでもらえるものと考えていて、安定した収入が期待できるヒトは、目先の収入だけでなく、生涯を通じた収入に基づいて消費行動を求めることになります。
これは、「恒常所得仮説」と言われていて、フリードマンさんが唱えた消費理論です。えらい専門家の中でも、細部はどうあれ、だいたいの方向性は正しいということで合意しているようです。
わざわざ、「恒常所得仮説」と、小難しい名前をつけなくても、ひとびとは昔からそのように行動していて、奨学金を借りて大学に行ったり、ローンを組んで家を買ったりしていました。
これは、後になればもっと稼ぐことができるようになることを期待しているからで、逆に、老後に備えて預金するのは、仕事を引退すれば収入がなくなると分かっているからです。
とはいえ、ヒトの生涯にはさまざまな不確定要素があるから、正確に生涯で稼ぐおカネを予測するのは難しいパラドックスをはらんでいます。
例えば、年収が10万円減っただけでも、40年たてば、生涯所得が400万円減ることになります。
加えて、現時点で選択した職業が、10年後も同じ水準の収入をもたらしてくれるかは、わからなかったりします。
なので、
転職が当たり前になる世の中では、変化を見据えたキャリアプランが必要になります。
2 生涯所得を上げるには?
コウスケくんはふと思った。「ヒトが生涯稼ぐ金額を期待してることはわかったけど、なるべく多く稼ぐにはどうしたらいいの?」
近所のおじさん「すべてとはいえないけど、大きいのは、職業選択だよ」
➡
従業員の仕事はキホン、「時給」や「給料」という形でもらうおカネが決まっています。
そのおカネである「報酬」は、
・仕事のむずかしさ
・その仕事が生み出す価値に対しての需要
・その仕事の働き口が多いか/少ないか
・その仕事をしたいヒトがどれくらいいるか
・その仕事に必要な教育やトレーニングの投下量
・経験レベル などによって決まってきます。
コウスケくんが経営している「芝刈り機株式会社」では、「マネージャー」と「従業員」を雇っていて、上記条件でみると
・マネージャークラス(従業員をマネジメントする)は、年収1,000万円
・従業員クラスは、年収600万円
で募集しているが、経験や個人のアビリティなども考慮し判断している。
どういうことかというと、
仕事で経験を積み、能力も上がってくると、それに従って報酬も増えていくということで、
これは、雇用主からみると、価値がある労働者ということです。
3 キャリアの選び方のコツ
コウスケくんはふと思った。「おカネを稼ぐことを軸にキャリアを選ぶにはどうしたらいいのかな?」
近所のおじさん「時代を見据えることが大事だよ」
コウスケくん「ん?どういうこと!?」
➡
これから稼ぐことのできる仕事は、
雇用率が大きい仕事であり、専門的で、そもそも雇用が少ないということです。もっとも雇用が多いのは、たいてい給料の安い仕事だったりします。
たとえば、医師は給料が高くて、深夜のコンビニアルバイトは給料が安かったりする。※「大変さ」は比較できないよ。
特定の職業だけでなく、その職業が存在するあらゆる業界、たとえば、デザイナーにしても、映画業界で働くこともあれば、建築業界で働くこともある。
加えて、人口動態などの統計情報の分析から、
いまの日本は団塊の世代の高齢化など、医療分野で高齢者をターゲットにしたビジネスが期待できるけど、
将来的には、高齢者ではなく、外国からの移民が増えていくと予想されるから、移民者向けに日本文化と組み合わせたビジネスモデルの展開が期待できるかもしれません。
というわけで、
イマあなたがもっている能力やスキルについて洗い出してみて、
より専門的かつその仕事をする人の数が少なくなるには、
世の中の新しい技術や人口などの動向を見据えつつ、
自分が持っているモノとイマ世の中にある「何」と組み合わせ(=足し算、あるいは掛け算)を考えることが「生涯所得をあげること」への一助になるかもしれません。
はい、いかがでしょうか。
本日は、生涯所得を決める一つの考え方について、紹介しました。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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