見出し画像

桃源美茶というお茶の話し

美味しいお茶ができました。

和紅茶を自分たちで作り始めて

僕らが和紅茶作りを自分たちで始めたのは、今から3年前のことになります。2018年に松山で開催された地紅茶サミットの代表をされていた白井さんからお声がけいただき、地紅茶サミットのお手伝いをさせていただきました。自分で作った工場で自分で紅茶を作っている白井さんを見て、僕らも自分たちで工場を作って、紅茶を作りたいと思うようになりました。

会社を立ち上げた、2016年–2018年は、紅茶の製造を委託でしていただいていました。とても美味しい紅茶を作っていただいていたのですが、僕らのお茶の葉が一番いいときに加工をしてもらえないこともあり、これは自分たちで作るしかないと決意しました。

世界で一番小さい製茶工場

2018年に地紅茶サミットから帰ってきて、僕らはすぐに行動に移しました。白井さんからご紹介していただいた、滋賀県の杉本製茶機械さんに連絡して、紅茶作りのための最小の機械を注文しました。揉捻機と棚式乾燥機と呼ばれる機械です。農機具を入れていた小屋の半分を製茶スペースにして、揉捻機と棚式乾燥機を設置しました。世界で最も小さい製茶工場を自分たちの手で作りました。

2019年から第一弾の和紅茶を作ることができました。

2020年には農機具倉庫を全面的に製茶工場に改装しました。たくさんの人にご協力いただいて、小さいながらも紅茶作りに集中できるオリジナルの加工場ができました。

桃源美茶というお茶

農薬や化学肥料を一切使用しないお茶作りを志した僕らにとって、茶葉の栽培も製茶の工程もどちらもできるだけ自然に沿った形で、お茶そのものの味を最大限に引き出したお茶を作りたいと思っていました。

常識では枯れてしまうと言われているお茶の木は無肥料でも力強く。
美味しくないと言われているお茶は、爽やかな甘味とすっきりとした後味。

2018年と2019年に一度づつ、見学させていただいた白井さんの紅茶作りを基本として僕らのお茶作りが始まりました。近くに住む自然栽培の先輩、羽間さんのお茶作りを見学させていただき、森の中で行う自然萎凋を学ばせていただきました。

森の中、空気が通る道での萎凋はその日の温度や天気に左右されます。その日その日で天気や温度が変わることを弱点とするのではなく、人間と自然が調和した時に訪れる最高の瞬間を求めて、森の中で萎凋という工程を行っています。

桃源美茶という名前

森の中に現れたお茶の葉の道が誘う異世界。

この感じがなんとも言えずに、幽玄だなと思えて、

桃源郷への誘いに見立てて、桃源美茶と命名しました。

自然農法でしか作れないお茶作り

肥料と農薬を使ってしか作れないお茶の味があるように、自然農法でしか作れないお茶の味があることに気がついてきました。

無肥料無農薬にあったお茶とは何か?どうやったらそこに辿り着くことができるのか?自然と僕らの対話の中から答えを導き出したいと思っています。

いいなと思ったら応援しよう!

ナチュラリッチという生き方
よろしければサポートお願いします!サポートいただければ、執筆活動に使わせていただきます。よろしくお願いします。