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4タイプ別・鍵盤を弾きたい人の方向性と対策②サウンドクリエイター(DTMer)

こんにちは、神野優作(@yusakugodkanno)です。

前回の記事に引き続き、
鍵盤を弾きたい人を4タイプの方向性に分けて、
タイプ別に優先的に修得すべきスキルと知識を紹介していきたいと思います。

今回は②サウンドクリエイター(DTMer)タイプの人が修得すべき鍵盤スキルについて述べていきます。

②サウンドクリエイター(DTMer)

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サウンドクリエイター(DTMer)とは、
DTM(Desk Top Music)、すなわちパソコンと音楽制作ソフト(DAW)を使って打ち込みで楽曲制作する人のことを指します。

国内外問わず、ヒットチャートを見ても
今では生演奏で録音された楽曲よりもDTMで制作された楽曲の方が多いぐらいです。

それぐらい今では音楽制作の主流といえるDTMですので、
やっている方も多いのではないでしょうか。

鍵盤を弾けた方が作業は速い

DTMには「ステップ入力」という、音符を1音1音マウスやMIDIキーボードで打ち込んでいく方法があります。

これを使えば鍵盤が全く弾けない人でも音楽制作を行うことが可能です。

しかしながらこの方法で普通に打ち込むだけでは、
きっかりジャストタイミングと全て同じ強さの
機械的でつまらない演奏データになってしまいます。

鍵盤楽器を生演奏した場合、
例えばコードの和音をジャン!と弾いても、
1つ1つの指が全く同じタイミングに揃う事はなく、微妙なズレが必ずありますし、
指によって微妙に弾く強さも異なります。

4分音符や8分音符を連続して弾いても、
きっかり等間隔のタイミングと強弱にはなりません。

サスティンペダルの「踏む・離す」も音符で割り切れるタイミングではなかったりします。

こういった人間だからこそ起きる微妙なズレ・揺れがあるからこそ生演奏らしさが出るわけで、
これをステップ入力だけで再現しようとすると膨大なデータ修正のための作業時間が必要になります。

だったら、必要最低限の鍵盤演奏スキルを身に付けてしまって、
リアルタイム演奏して気になったところだけ修正していく方が圧倒的に作業は速いです。

また、鍵盤演奏スキルを少し身に付けるだけで、
他の楽器パート、
また仮歌のメロディラインなどもリアルタイム演奏で打ち込んでいけるので、
トータルで打ち込みにかかる時間を短縮する事ができるようになります。

ちなみに僕はDTMで楽曲制作する場合、
ほとんどのパートをリアルタイム演奏で打ち込みます。

バンドのプレイヤーほどの演奏スキルは必要ない

サウンドクリエイター(DTMer)もアンサンブルを構築していくことには変わりないので、
基本的に身に付けていくべき鍵盤のスキルと知識はバンドのプレイヤーと同じになります。

バンドのプレイヤーが身に付けるべきスキルと知識の記事はコチラ↓

ただし、
生演奏で他の奏者と合わせたり人に聴かせたりするバンドとは違い、
サウンドクリエイターはあくまでもDTMでの楽曲制作ですので、
MIDIを使えば後からいくらでも修正が可能です。

そのため、バンドのプレイヤーほどシビアなタイム感(リズム感)・運指などの演奏スキルは必要ありません。

とはいえ、後から修正ポイントが多くなってしまい、
結局作業時間が膨大になってしまっては本末転倒なので、

後からタイミングや強弱(ベロシティ)、音価(デュレーション・音の長さ)を少し修正すれば違和感なく生演奏のフィーリングが出せるレベルの演奏スキルを身に付けておくと良いでしょう。

パンチイン(部分的に録ること)もいくらでもできるので、
曲の頭から終わりまで通して弾けなくても大丈夫です。

僕もMIDIを使って4小節とか8小節毎にリアルタイム演奏録音して繋げるとかけっこうやります(笑)。

リアルタイム演奏でしか得られないフィーリングのプレイを身に付ける

例えばピアノやオルガンでのグリッサンド、
ピアノのサスティンペダルの踏む・離すタイミング
ピッチベンダーでのベンディングのニュアンス

これらのプレイは、ステップ入力では機械的になってしまい、
なかなか生演奏っぽいフィーリングになるように打ち込むのは難しいと思います。

こういった人間が生で弾いているからこそ生じる微妙なタメや突っ込みが「旨味・オイシさ」になっているようなフレーズほど、
優先的にリアルタイム演奏できるように練習して覚えていった方が良いでしょう。

鍵盤楽器の演奏経験をすることで人間味のある打ち込みができる

このようにバンドのプレイヤーほどのスキルは身に付けなくとも、
必要最低限の鍵盤演奏経験をすることで、
トータル的に打ち込みデータを人間味のあるものに引き上げる事ができるようになります。

リアルタイム演奏で打ち込みしてみれば、
ノートオン・オフ(鍵盤を弾く・離すタイミング)
デュレーション(音の長さ・音価)
ベロシティ(強弱)
ペダルのオン・オフ
ピッチベンドのニュアンス
などがMIDIデータとして目に見える形で表示されるからです。

それを元に、
「ここはこれぐらいズラした方が生っぽくなる」
などのデータ修正する際の判断基準が自分の中にでき、
無機的なサウンドと有機的なサウンドを意図して使い分けられるようになります。

DAW(音楽制作ソフト)には「ランダマイズ」や「ヒューマナイズ」と呼ばれる、
打ち込んだデータが機械的になり過ぎないようにタイミングや強弱などを程良くバラす
という機能が付いているので、
ステップ入力の後ランダマイズやヒューマナイズを使えば良いと言う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ランダマイズやヒューマナイズはあくまで
「ランダムにデータがズレる」だけであり、
それは生演奏した時に現れる人間的な揺らぎとは全く別のものです。

やはり人間味が出るのは人が実際に演奏した時です。

本当は鍵盤楽器だけでなく、
バンドサウンドを構成する4リズム(ドラム、ベース、ギター、鍵盤)は全て基礎的な演奏力を身に付けておくと、
どう打ち込めば生っぽい楽曲サウンドになるのかより理解できるのですが、
僕自身が鍵盤以外大して弾けないのであまり強く言う事ができません(笑)。

まとめ

以上、ここまで紹介してきたのが、
サウンドクリエイター(DTMer)に当てはまるタイプの人が修得するべき鍵盤のスキルと知識です。

本記事を参考に自分は何から身につければ良いか確認してくださいね。

サウンドクリエイターは後から修正ができるという利点を活かして、
作業効率を高めていくのに効果的なスキルを優先的に身に付けていくと良いですね。

これらを修得するためにどんな練習をすれば良いかということは、
また少しずつ記事にしていきたいと思いますが、
すぐに知りたい!学びたい!という方は
ぜひ僕の元に習いに来て頂けたらと思います!
↓↓↓

それでは今回はここまで!

次回は③ピアノ弾き語り/歌のピアノ伴奏をしたい人が優先的に修得すべきスキルと知識について解説していきたいと思います。
お楽しみに!

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