4タイプ別・鍵盤を弾きたい人の方向性と対策①バンドのキーボードプレイヤー
こんにちは、神野優作(@yusakugodkanno)です。
ひとえに「鍵盤を弾きたい」と思っても、
実は目指す方向性が大きく分けて4タイプあります。
何かと何かの複合タイプだったりする場合もありますが、
いずれにせよ人によってこのどこに当てはまるのかが違っており、
どの方向性を目指しているのかによって、
実は優先的に修得するべき知識やスキルが変わってきます。
もちろん最終的には全て繋がっているので全部できるに越したことはないのですが、
人生の時間は有限ですので、
自分の目指す方向性に合わせて優先的に必要な知識やスキルから修得していった方が効果的です。
今回から4回の記事に分けて、
4タイプ別の方向性に合わせてそれぞれどんな事を優先的に修得した方が良いのか、それを解説していきます。
ぜひご自身の目指す方向性に照らし合わせて読んでみてくださいね!
①バンドのキーボードプレイヤー
今回は①バンドのキーボードプレイヤー(キーボーディスト)タイプを目指す人が優先的に身に付けていくべきスキルと知識について解説します。
これは、生演奏でギターやベース、ドラム、ボーカル等と音を合わせるバンドアンサンブル型タイプのことです。
タイム感とスケール・コードの知識
まず最優先にすべきは人と呼吸を合わせるためのタイム感(リズム感)を身につけること。
いくら指がスムーズに動いても、他のパートとタイミングがズレていたらアンサンブルは成り立ちません。
それからある程度のコードの知識。
クラシックピアノと違い、バンドアンサンブルではコードで会話する事も多く(特にギタリスト・ベーシストと)、
さらに状況に応じて楽曲のアレンジを変化させていく場合もあるので、
書いてある音符をそのまま弾けるだけでは対応できないケースも多いです。
柔軟な対応が求められるので、
そのためにはコードネームだけを見てある程度そのコードの構成音が理解できて弾ける
というスキルを身につけた方が良いです。
コードを理解するためにはキー(調性)やスケール(音階)の知識も必要になります。
過去にクラシックピアノの経験がある方でも、
このタイム感(リズム感)とコードについては身についていない方も多く、
「バンドに入ったはいいがクラシックピアノと勝手が違いすぎてわからない」
と途方に暮れてレッスンに来られるケースはよくあります。
ちなみに僕のレッスンでは、
このタイム感・キー・スケール・コードをまとめて身につけて頂くための
【リズム・スケール・コードトレーニング】を独自に考案し、
生徒さんにやって頂いています。
バッキングパターン
タイム感とコードの知識を身に付けたら、
次は4分、8分、16分のビート(フィール)それぞれの基本的なバッキング(伴奏)パターンの型を身に付けておくと良いです。
ポピュラーミュージック(ここではクラシック以外の全てのジャンルを指しています)の楽曲は、
リズム的に言えば基本的に4分・8分・16分のどの音符を強く感じるかという違いしかありません。
(3連のリズムもこの応用でいけます)
したがって、
この4分・8分・16分それぞれのビート(フィール)に合わせたバッキングパターンの型を知っていれば、
どんな楽曲でも対応できるようになります。
鍵盤が入っていない楽曲やオリジナル楽曲に対しても、
自分でアレンジしてバッキングパターンを乗せるということが即座にできるようになりますし、
突然バンド内で即興的なジャムセッションが始まってしまった!という場合でも、
「何を弾けばいいかわからない!」と焦ることも無くなります(笑)。
シンセサイザーの扱い方
そしてもう1つ重要なのがシンセサイザーの扱い方です。
世の中の楽曲には、
ピアノ以外にもあらゆる音色が入っていますよね。
エレクトリックピアノ、オルガン、シンセ、ストリングス、ブラス…等々。
キーボーディストは、
これらの音色を全て担当する可能性があります。
乱暴に言えば、
基本的にバンドにおいてギター・ベース・ドラム以外の楽器の音は全てキーボーディストの担当と考えておいて良いでしょう。笑
(場合によってはベースもシンセベースで、ということもあります…)
そのためには、
ただ演奏ができるだけではなく、
あらゆる音色が出せるシンセサイザーの扱い方は、
バンドのキーボードプレイヤーにとって必修要素となります。
音色の選び方はもちろん、
楽曲に最適な音になるように場合によってはエディット(編集)して、
音色を自分で作れるようになる必要があります。
そのため、
シンセサイザーのどこのボタンやツマミ、フェーダーをいじればどんな変化が起きるのか
ということを把握できるようにしていきましょう。
昨今ではサカナクションやOfficial髭男dismなどで見られるように、
バンドのベーシストがシンセベースを弾いたり、
またギタリストがシンセを弾いたり
と、
他の楽器パートの人がシンセを扱うケースも増えてきましたが、
この場合も同様のスキルと知識を身に付けると良いですね。
リード弾き
ここでいうリード弾きとは、
イントロやアウトロなどで楽器が弾くメインのメロディ、
歌の裏などで弾くオブリガート(裏メロ)
間奏のキーボードソロ
などのことを指します。
同じウワモノパートであるギターなどがバッキングを弾いている場合は、
鍵盤がこれらのリード弾きを担当することになったりしますので、
必要に応じて出来るようにしておきたいですね。
また、スケールの知識を学ぶ事で、
アドリブ/インプロヴィゼーション(即興演奏)的にオブリやキーボードソロを入れたりできるようになるので、
突然間奏やアウトロ、メンバー紹介などで鍵盤ソロを振られても対応できるようになります。
まとめ
以上、ここまで紹介してきたのが、
バンドのキーボードプレイヤー(キーボーディスト)に当てはまるタイプの人が修得するべきスキルと知識です。
上に記載しているものほど修得の優先度は高くなりますので、
本記事を参考に自分は何から身につければ良いか確認してくださいね。
逆に、例えば坂本龍一さんや清塚信也さん、ハラミちゃん、それからストリートピアノ弾きなどがやっているような、
ピアノ1本のみで曲が完結するような演奏というのはあまりバンドのキーボードプレイヤーには必要ないので、
この類の演奏スキルの修得は後回しにしてしまってもバンドアンサンブルには問題ありません。
他の楽器パートと上手く調和する能力がバンドのキーボードプレイヤーには求められますね。
これらを修得していくためにどんな練習をしていけば良いのかは、
また少しずつ記事にしていきたいと思いますが、
すぐに知りたい!学びたい!という方は、
ぜひ僕の元に習いに来て頂けたらと思います!
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それでは今回はここまで。
次回は2つ目のタイプ、
②サウンドクリエイター(DTMer)が優先的に修得するべき鍵盤のスキルや知識について触れたいと思います。
お楽しみに!
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