日本橋のレトロ建築 その2(近代レトロ建築-04)
その1では日本橋、常磐橋から兜町まで歩きました。そして川を渡り日本橋人形町の方へ歩きます。この一帯は空襲での焼失を免れたエリアが多く、看板建築や町屋の街並みがまだ残っています。
マップが見えない方(iPhoneのsafariでは警告が出る)はこちらのリンクから。
うなぎ喜代川
築年は1927年(昭和2年)の町屋で、営業しています。
高柳豆腐店
築年は昭和初期とあります。銅板貼り看板建築は珍しく、現存している貴重なものです。現役の豆腐屋です。
この辺りには、路地を歩いていると個々には調べられなかった町屋が見つかります。そのいくつかを紹介します。
すきやき割烹日山
築年は大正期の和風建築。1912年(大正元年)に創業、築100年以上を誇る純和風家屋に店を構えています。
うぶけや
築年:1927年(昭和2年)の町屋。
1783年(天明3年)の創業の各種打刃物の製造販売を専業とした刃物店。「うぶけや」とは「うぶ毛でも剃れる」の意。典型的な町家の構えを良く残しています。
ハリオグラスビル
竣工年:1932年(昭和7年)。
外観は明治~昭和初期の銀行建築に見られる西欧古典主義様式によるデザイン。最初は川崎貯蓄銀行富沢町支店として建設されました。
江戸屋
築年は1925年(大正14年)の看板建築。江戸刷毛の専門店として1718年創業、300年以上の歴史を持つ刷毛、ブラシの専門老舗です。
レトロ建築ではないのですが、江戸の史跡として一見の価値はあります。小伝馬町駅近くの十思公園には小伝馬町牢屋敷跡と大安楽寺の刑場跡、石町時の鐘や吉田松陰終焉の地碑があります。吉田松陰や橋本左内など、この刑場で処刑されました。
旧中央区立十思小学校
竣工年:1928年(昭和3年)。
災害時の避難場所としての公園を併設した震災後の復興小学校の一つ。アールデコ調のユニークな建物。現在は十思スクエアとして活用されています。
この記事は、私の「東京レトロ街歩きガイド&マップ」サイトのエリア別「Ar-06日本橋から小伝馬町を歩く」、更に詳しくはテーマ別「Th-07今に残る近代レトロ建築」を基に街歩きをしています。記事の内容以外にも街歩き検証はまだですが、All in Oneのガイド&マップになっています。こちらもぜひ参照ください。
またinstagramでも「近代レトロ建築」を発信していますので、訪問してみてください。