
キノコのこのこ
コピーライターという人種は、例外なく「いいとこ探し」が得意だ。
だって、そりゃそうでしょ。
世の中そんなに、めちゃくちゃすごいサービス、モノ、会社、人ばっかりじゃない。
いや、一つひとつ、一人ひとりは素敵ですばらしいのだけれど。
みんなが「すげー!」ってなるのは多くない。ナンバーワンは少ないからこそ価値があるものなのだから。
ここでコピーライターの真価が発揮される。
コピーライターの仕事は、クリエイティブの力でサービス、モノ、会社、人、を選んでもらうことだ。いいかえれば「ぼくにとってこれがナンバーワンだ!」と思ってもらうということだ。
そのために必要なのが「いいとこ探し」だ。
サービス、モノ、会社、人のいいとこを見つけて、褒めて、惚れて、ファンになって、愛する。
そして、その「愛」を伝えるのだ。
なんだか話が大きくなってしまったが、要はコピーライターは、いいとこを見つけるのがうまいということ。(反面、めちゃくちゃ皮肉屋でもあるのだが、その話はまた別の機会に)
ということは。
きらいなものでも、コピーライターの視点でいいとこを見つけて、褒めまくれば、惚れて、ファンになって、愛することができるようになるはず。
...少なくとも理論上は。
というわけで。
「好きと思い込めば好きになる大作戦!」
決行します!!!
<やりかた>
嫌いなたべものの「いいとこ」をひたすら挙げていく。
好きになったら大成功!
引用:https://www.kewpie.co.jp/recipes/recipe/QP10005430/
■外見
・まるっこいフォルムがかわいい
・てのひらサイズ
・英語でも「shiitake」なのでおぼえやすい
・うす茶色(=はやりの淡色系)
・デフォルメしてキャラクターにしやすい
・傘をあたまに見立てると人間っぽい
・逆さまにすると、こまみたい
・十字の切り込みをいれたしいたけをお鍋にいれると映える
■機能
・安い
・たくさん生える、たくさん獲れる
・カロリーが低い(100g19kcal)
・血液サラサラ効果がある(らしい)
・うまみ成分がいっぱい!(だしにもできる)
・生でも干してもおいしい→二刀流!きのこ界の大谷翔平くん!
・薬にもなる(らしい)
■擬音
・ぷにぷに
・どっしり(存在感があるイメージ)
・ふわふわ(軽いし、カロリーも少ない)
■関係性
・お母さんにとっては…家計のお助けアイテム
・高級料亭にとっては…映えに欠かせない食材
・女の子にとっては…ダイエットにぴったり、煮物にして家庭的なイメージをアピール
・おじさんにとっては…健康診断前に食べたい
・徳島県にとっては…稼ぎ頭(しいたけの生産量日本一)
・農家にとっては…手間ひまかかる、そのぶんこだわれる(原木からしいたけが発生するまで最低2年)
・アリにとっては…雨宿りをする場所
・すずめにとっては…羽を休める場所
1時間ほどていねいにしいたけのことを調べてみると、いままで知らなかったことが、でるわでるわ。
ほんの少しだけど、しいたけが好きになった気がする。
満を侍して、いざ、スーパーへ。
しいたけ、
シイタケ、
椎茸っと…。
しいたけが好きに…。
スキ…。
愛…。
いやーーー!!!
やっぱり無理っ!!!!!
見た目とか、香りとかに、体のすべてが拒絶反応を示している。なんか体もかゆくなってきた。あと30秒この場にいたら発疹がでてきそうだ。
(しいたけ好きな方はごめんなさい。でも、どうしても無理でした)
結論。
コピーライターの力をもってしても、
嫌いなものを好きにさせることは無理。
おまけ。
キノコといえば、やっぱこれでしょ(笑)
↓新作もおいしかった!!!
(おしまい)