自立支援とか意思決定とか
そういえば、昔、
自分が介護職としてご本人に向き合っていた時
「意思決定支援」などという言葉は意識していなかったけれど
その精神はもしかしたら、今より持ち合わせていたかもしれない
要介護者としてのご本人は周囲から誤解されやすい
ご本人も遠慮があったりする
ご自身の気持ちを自分から発信することは少なかったり
逆にメッセージが強すぎて暴言と捉えられたり
高齢であるだけで
上手に表現できないだけで
コミュニケーションだけでなく
人として持っている能力まで低く査定されがちだったりする
多くの若い人、家族や介護職とか相談支援の担当者であっても
心身機能の衰えた人、高齢となった人を
できることが少ない劣った人、弱い人、守ってやらなければならない人
みたいな見方をしてしまいがちで
実際のケアは介護者の思い通りにしようとしたり
本人の意思や意向の確認を疎かにしたり
単なる支援が必要な「要介護者」というレッテルを貼って
ご本人の内面に向き合う姿勢が欠けているように感じたりする
自分が介護職だった頃
勝手な思い込みをしないでいようと思ったり
開かれた質問に答えられない場合でも
ご本人がどう考えるのかイエスかノーかだけでも
意思表示してほしいな~って考えて
言葉かけを工夫したり
直接ケアする相手なのだから当然だけれど
「本人」の気持ちを聴いたり察したりすることに敏感だったけれど
今の自分はどうだろうか?
直接的な介助からは少し距離があって
援助の対象は、本人だけじゃなくてご家族も含むだし
どちらかといえば、ご家族との関わりの方がウェイトが高かったりするし
「利用者」って言葉で
本人も家族も括っている
当然、本人はどうしたい、家族はどうしたいって視点は
常に持って仕事はしてるけれど
その精度は少し曖昧で雑になってるかもしれない
原点を振り返って自省することは大事
発信力の強い家族の意向に呑み込まれることなく
静かなご本人の内面を掘り起こせるような関わりを持ちたい